バトルロイヤル その22
「ここは……」
「目覚めたかテンショウ。お前の嫁達を引き連れて出直すといい」
「え?はい!?」
「否定しなかったか。ふふ、寝起きのお前は愉快だったぞ」
録音完了、コレをアズルに渡せば……うん、家庭内であとは煮るなり焼くなり愉快な時間が待っているだろうな。渡さんけど。
なにせ万が一の際の抑止力として使用するべく確保した音声だからな。ショウが大人になれば意味を失う。というか、今ですら意味をほぼなしていないかもしれない。
ガキのイジメに近い絡み方だからなコレ。本当の奥の手だ。ま、パーティーメンバーどもには高く売れそうだな。
「そうだ、こちらは勝者故に敗者たる貴様に一つ求める権利があるな」
「えっと、確認なんですけど、猫流さんですか?」
「そうだとも。要求は一つ、お前がパーティーメンバーの中で一番好きな相手を教えろ」
「へ?なんて?」
「恋バナをしろと言っているんだ。無理なら別の対価をいただくぞ」
「別の対価ってなんですか?」
「『天』の称号、語れる限りで語れ。その情報を対価として開放してやろう」
◆ □ ◆ □ ◆
「ご満足いただけましたか?」
「ちょっと不満ね。誰が本命か聞き出して欲しかったわ」
「直接お聞きください。外までお送りするんで。ではまた今度お会いしましょう」
「猫君もうちょっ」
門の創造で転移ゲートを用意、アズルの従者は直接外に投げてアズルはその側に強制的に飛ばす。
……次のチャレンジャーは様子見にしとくか。
精神的な疲労があるからな。すこし仮眠をとろう。
「猫君?」
「……なぜ?」
「戻ってきちゃった」
「……そっかー。お昼寝したいんですけど」
「もうちょっとだけおしゃべり楽しみましょうよ。ほら、その本でも見ながらね」
「息子のプライバシーをガン無視して見続ける気ですか?」
「うふふふ」
あ、ダメだ。平和的に追い返せる未来が閉ざされた感覚がする。
諦めよ。アルアジフとアインに接待は任せて休憩入ろう。
「アイン、アルアジフと共にあと頼んだ」
「かしこまりました」
なんとなーくで新作モドキ始めました
ここじゃ語れない、やれないネタをやりたい時に
季節感をガン無視して書く場所です
時々砂糖をつくります
https://ncode.syosetu.com/n9900ld/




