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バトルロイヤル その17

「……こんなもんか?」

「会長様、納品確認お願いします」

「コレを読んでいてくれ。確認してくる」


 シングルサイズが243組、セミダブルサイズが26組、ダブルサイズが16組、クイーンサイズが10組、キングサイズが5組の計300組と……多くないか?いや、今後を考えるのであれば多いに越したことはないが。

 割り振りはシングルにドールを、セミダブルにサーヴァントとショゴスを、残りを複数人で眠りたいドールを割り振るとするか。

 ああ、ドールはともかくサーヴァントは個体識別名を割り振っておくべきだな。ドールは……管理用番号は割り振るが、自分で考えてもらおう。流石に今後を見据えると名付けの数が多くなりすぎる。数が膨大になった時に呼び間違えによるトラブルが起こりかねんからな。


「あの会長様、この手記は何処に落ちてたんですか?これ何かのクエストフラグですよね?」

「さてな。掲示板などで情報を流しておくといい。お前の管理下で閲覧許可を出したりしたらどうだ?」

「……分かりました。会長様はどうなさるおつもりで?」

「関与せんよ、ソレには」


 即興で書いたとしては反応はまあまあか。獲物が釣れるといいのだが……拠点に戻ろう。


  ◆   □   ◆   □   ◆


『ここは村みたいな安全地帯だね』

『そうっぽいわね。掲示板の情報だと私達と同じ休人が復興したらしいよ』

『そうなんだ。生産系の人も楽しめてるんだね』

『ショウ君、あっちに営業してる食堂あったよ』

『ほんと?一休みしたかったし、みんなで何か食べに行こうよ』


 アルアジフの見開き一ページ分、そこに映るのは休人名テンショウ及びその仲間のパーティーメンバー達。そしてどういった理屈で生えたかは知らんが別のページの見開き一ページ分が口となり、現地の音声をこの場に伝えていた。


「猫君、ここの部分アップにして欲しいんだけど出来そう?」

「アルアジフ、可能なら実行してくれ」

「アズル様、このような場所は危険ですから速く立ち去りましょう!」

「猫君、おかわりですって」

「自分はトレーニングマシンじゃないんですけど」


 洞窟の入り口に位相をズラした状態のティンダロス達を見張りとして配置したが、やって来た第一号が天然女神(アズル)様だったからなぁ。仕込みの手記とは無関係に来やがりました。

 "伝達術"による念話で引き返してもらおうとした。だが、面白そうな事をしているとこの場まで足を進めてきた。護衛と称して付き従っている者達はキルしなければ行動不能にしてよいと契約を交わし、これ幸いと状態異常耐性系スキルのレベリングをさせられている。

 休人の中でもトップクラスに引き出しが多いというのは自覚しているからな。

 私、便利屋違う。

バトロワ編でアズルと関わる予定:皆無だった

じゃあなんでアズルが出て来てるの?:今話ってクライマックスに向けての導入なんだけど、何故かやって来た

シオンちゃん何してる?:従魔達が用意した拠点で従魔達に守られながらお昼寝してる

クロエ出てないけど何してるの?:特撮の撮影に行ってるのでイベント参加してないです

アルアジフいつそんなこと出来るように成長したの?:作者も知らん……が、作中内でそれなりの時間が経過しているので成長して可能になったか、可能だった魔導書を食べたか……はてさてどっちなんでしょうね?

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