表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/185

暗躍街へ

「……スキルのレベル上げにしかならないな」

「功績点が入らないのですか?」

「ああ。(キャラシ作成)で確認してたんだが、特技設定からの補正流用程度じゃ忍務(にんむ)をこなしてた事にはならんらしい」


 そうなると、なんらかのクエストを受けてソレを攻略するのが手っ取り早い手法な気がするが……受ける気にはなれないんだよな。

 シティアドの方がシノビとしての力を育てるなら適してる気がしてきた。


「クロエ、さっきまで居たのとは別の最寄り街の方角は?」

「シティアドをご所望でしたらいい場所がございますよ」

「それは何処だ?」

「お連れ致しますので、失礼します」


 あ、またお姫様抱っこ。コレでキャリーされるの羞恥心との闘いだぞ。あの熊区画(エリア)ボスって奴か?魔法のアシストありとは言え、蹴りの一撃で消し飛ぶのか……クロエ強いな。

 忍者より忍者してる。森は木の上を走る事でショートカット、ボスは魔法で瞬殺。体幹のブレなどは感じないからスキル頼りではないクロエ本人の技量による技だな。

 あ、門の上飛び越えていた。魔法の障壁を足場として活用してるな。空中戦があったとして、クロエは接近戦可能っぽいな


「暗躍街、それが目的地の名です」

「単なるスラムやソレに類する環境ではないんだな?」

「ええ、私如きでは推し量る事も難しい環境ですっと、ここが入り口になります」

「"内偵"手順把握、ちょっとやってみるよ」

「やはり、情報系強すぎでは?」

「(鑑定)がほぼ自動成功に変わるだけだからね。暴けない物は暴けないよ。ソレを暴く為の手段を増やす為にもキャラシの強化必須だからね」


 扉が出て来たが、目的地はこの先か。新天地へいざ行かん。

 ちなみに、入り口に到着した時点で抱っこ状態から降ろされましたよ。仮にあのまま入っていたら羞恥心で恥ずか死ぬところだった。


「で、到着したけどクロエが案内したい目的地はどこ?」

「あちらに見えるカジノです。どうも裏VIPなる階級があるらしく、是非とも我が主には目指していただきたいのです」

「……最近の卓で姿を見かけない奴がいるのはわかるな?」

「はい、存じ上げてますよ」

「生粋のギャンブラーって事も知ってるよな?」

「勿論です。お陰様で何度キャラロストしたことか」

「もしかしてその裏VIPのカジノで借金でも抱えて動けなくなってるの?」

向こう(リアル)でお会いした時に愚痴られましたので」


 立派な公務員様が何やってんのサ。ギャンブラーとは言え、リアルマネーじゃなくてゲーム内通貨を使用したカジノにしか怖くて行けないとは言ってたが、バカなのか?

 借金で身動きできないはダメでしょうよ……いや、それも一つの楽しみ方か。






「……ちなみにソレ聞いたのいつ?」

「先週、学校にて、です」

「オイ教師」

キャラロスト:別名死亡

プレイヤーキャラの略称であるPCが使用不可になることを指す

基本的には死亡が条件だが、蘇生魔法等の蘇る手段がある場合はロストにならない事もある

システム次第ではロスト状態から復活してくる事もありますけど

キャラロストすると原則としてPCの所有権がGM(もしくはソレに準ずる役職)に譲渡されます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ