バトルロイヤル その14
「墓地?にしては節操無いな」
〔猫紫苑会〕のメンバーを村に呼び寄せるようにグレイ達に頼み、村の周囲を探索していた。そして墓地と思わしき場所を山にあった洞窟内に発見した。
墓石や十字架、木札が混ざって乱立してる分にはまだ多文化的な墓地だと納得しよう。
だが、この場にピラミッドや前方後円墳が混ざっているのは違和感しか無いだろ。
てか、棺桶が直立しているのは何処の文化だコノヤロー。フィクションの賑やかしをマジにやる奴がいるか?いるみたいだな。おもいっきりホラーなテイストに仕上げてるのが分かる。
周囲に彼岸花が咲き誇り、綺麗に実った鬼灯が中から炎のような光を発し、自ら淡く発光するヒカリゴケが星々のように天井に点在していた。
「アルアジフ、ドールを……いや、サーヴァントを一人出してくれ」
「ネクロマンサー様、いかがなさいましたか?」
「スケッチを得意とするドールをアルアジフに伝えて出してもらってくれ。その後、この場のスケッチを分散して行ってくれ。護衛として必要ならば他のサーヴァントやドールを呼び出す事も許可する」
「かしこまりました。命令を実行致します」
[猫の遊び場]にボスフロアとして再現するのもアリかも知れんな。
暗き場所は心が落ち着く。村も近い。我にとってほぼ必要のない物資の補給もしやすいな。それに洞窟と言う事もあって規格外の攻撃をされない限り、天然の要塞となる環境だ。
とても気に入った。
◆ □ ◆ □ ◆
「……ネクロマンサー様、ご休憩中失礼いたします」
「用件は?」
「ネクロマンサー様が用意成されたこの追加部分を除き、この場のスケッチが完了致しました」
「そうか……サーヴァント及びドールを全員展開し、欠ける事が無いようにしておけ」
「かしこまりました。して、ネクロマンサー様はいかがなさるおつもりなのでしょうか?」
「この地を我らの拠点とする。故にこの扉に亜空間を用意した。この先にお前らの生活拠点を用意してオケよ。家具で欲しいものがあれば遠慮なく言うとイイ。少なくトもベッドは人数分調達しテきテやるサ」
「では、ご命令通り活動を再開いたします」
「ああ……頼むぞ」
……言葉に違和感、コレは死が近くなり過ぎたか。ドールとしての力は一切使用していないが……肉体に残留しているのか?ドッペルゲンガーとしてキャラシの変更は肉体の再構築のはずだ。なのに残留する?
いや、案外別の原因かもしれないな。でも、どうであろうと対策は見えた。
村へ戻ろう。大工衆にベッドを用意させないとな。
へへ……別に最後の部分、深い意味なんてないっスよ
え?猫流は死んでるかもしれない?
やだなー今は四肢のどれか欠損していて義手義足になっている可能性を見つめてるだけですもの(今現在の脳内最有力は足を失ってます)
死亡説は九割九部否定されています
だって死んでたらなんで今動いてるの?って話デスもの
予定は未定です




