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バトルロイヤル その9

「ここが安全地帯か?」

「みたいですね。それで出て行く時はまた連れて行って」

「やる訳ないだろうが。護衛代はお前の人件費から差し引いといておこう」

「そんなー」


 ……誰かに後をつけられている。肌に突き刺さる視線の感覚からするとこの安全地帯の外から監視が二人人、安全地帯内部に三人といったところか?

 ここを出るまでは攻撃してこないだろうが、警戒しておくべきだな。


 ん?自動販売装置?レンタル式の露店の代わりとなる魔道具か。

 鑑定系スキルがなくても取説である程度使い方を説明してくれているのは助かる仕様だな。

 それにしても目の前の自動販売装置、たった今補充されたみたいだが、休人が出品しているにしては品揃え(性能)がよすぎるな。

 影に入れる靴……値段はそこそこ……よし決めた。


「あえ?会長様?さっき別れたはずでは?」

「この靴を買ってくれますね?」

「えっと、給料に手を出すのは……」

「買わねば引かれる、ただそれだけです」

「買う、買いますんで」

「じゃ、このまま財布役お願い。この靴以外は後で髭に1割増しで請求していいから」

「お金そこまで持っている訳じゃないですけど、了解です」


 キャラシを切り替えて視界を拡張、そして捜索……あった。

 銃火器、それもハンドガンのリボルバー。

 コレはあくまでも素体、カスタムしていくのが楽しみだなっと、買いに行かねば。


「次はコレを」

「えっと、銃使うんですか?」

「あと、コレとソレとアレも頼むわ」

「え~と、全部は買えません」

「そう。じゃ、このリボルバーだけお願い。後は無くていいよ。割り増しを二倍で許可します」


 カスタム用のオプションパーツは手に入れられなかったが、自前で用意するのもまた一興よな。邪魔にならなさそうな場所に移動しつつ詳細を確認しよう。

 このリボルバー、両動単動併用式か。撃鉄を引き金と手の両方で操作可能なのが併用式の特徴だからな。

 銃身にライフルリングは無し、装弾方法はスイングアウト式、使用想定弾丸は指でなぞったサイズからして.454カスールあたりか?だとすると11.5ミリ程だから他の大口径のマグナム弾も装填できそうだな。


 閑話休題(自作前提)


「……カスールとなると白銀のコスモガンが欲しくなるわ」

「コスモガンですか?」

「装填数と発砲数が全く噛み合わない事から100万発入りのコスモガンと作者が公言したバケモノがあるんだよ」


 白銀よりかは黒の方が今の私には似合うだろうし、そっちの方が欲しいと思えるんだよね。

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