バトルロイヤル その4
「触らせる訳ないだろうが」
「あ~近づいたらダメだからですか?」
「そういうこった」
「つかず離れずお供させていただきます」
SAN値が数値として確認でき、回復が容易に可能であればある程度距離を詰めて来られようが許しはするのだがな。
キャラシから確認する以外方法がないマスクデータとなっているからどうしようもないんだよな。
アズルの魔法やその旦那の秘薬であれば回復可能なんだろうが、我は正気を削る側故に無理……でもないのか?
ニャルとしての力を使いこなせれば回復自体可能なはずだが、我のニャルとしての力はアルアジフが全てと言える。
アルアジフ次第なのか?そうなると壊してナオすクレイジーなダイヤモンドもどきになるな。
「会長様、あの浮遊島の行き方知りませんか?」
「は?浮遊島?…………ガチだな」
「知らないんですね」
「片道切符でいいなら送るぞ」
「ちなみに、その片道切符の方法はなんですか?」
「投げ飛ばす」
「え、ソレ着地どうするんですか?」
「パラシュートぐらいあるだろ?無くても巨大な布地で代用して気合いで着地しろ」
「笑顔で言われても怖いですってソレ」
シ"フ"リの某天空の城にしか見えないんだよなアレ。そうなると、奴が居そうだから避けるに越したことはない。
好奇心の塊でソレを実行するに足る能力があれば実行しているだろうからな。
「……なあ、一つ提案がある」
「いやです。聞きたくありません」
「生産世界にあるというアイリスの秘密工房、その付近に我専用の工房を建てる仕事を斡旋しようかと思ったのだが」
「はいはい、なんなりと提案だけはしてくださいな」
「現金な奴だな」
苦笑を漏らすしかない。だが、それでこそ与しやすいので助かるというものだ。
「あの島に偵察に行って来てくれ」
「嫌です御断り致します」
「だよな」
一発石を投げ込んでお…………別の飛行物体の気配?速度が桁違いだな。
目視完了、アレはドラグナイトだったか?グレイの奴が乗る機体だな。
「あ~逃げるぞ。グレイに絨毯爆撃されるだろうからな」
「へい!って速すぎて追いつけないんですけどぉ!?」
MP消費量と回復速度から逆算してヨグソトースの拳で吹き飛ばす方法で運べそうだし、運んでやるか。
てけりり
てけりり
次回はグレイorシオン視点の予定




