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バトルロイヤル その1

「諸々の進捗具合はどうだ?」

「DPであれば実験場の階層を追加し、維持するだけの蓄えがあります。教育施設から送られてくる報告書にはドール達の教育が完了したとありました。これ以上の情報は眷属に探らせないと現状わかりません」


 テネブラルムよ、お前が本気出したら普通に探れ……もしかして、迷宮の機能でなのか?

 まあいいか。頼んでおいた仕事は動画編集の為にリアルで活動していた間にだいたい終わったみたいだな。

 アイリスからの納品も現在依頼している分は全て終わっていたし、本格的にこちら(EHO)での活動をするつもりだな。

 実験場階層の追加だけして、都市におけるドール達の配置を考えるべく視察に行くか。


  ◆   □   ◆   □   ◆


「バトルロイヤル?」

「ええ、会長様であればいい線行けると思うんですが」

「……で、ここは髭の奴が店舗として運営したいから店舗用に内装を設計から変更したと」

「はい。メインとなる博物館に展示されている作品をモチーフとしたお土産商品の販売予定です」

「立地的には道を挟んでの別棟扱いか」

「一応地下通路を作る案もありましたが、設計図に記されていない地下建造物はここが迷宮ということもあり躊躇われたので用意だけして作業を中断してます。作業を進めても大丈夫ですか?」

「許す。というか、こうした方がいいと思う内容をこのスペアの設計図に書き込んでおいてくれ。定期的に回収して確認をしておこう」

「本当になんでも許す、許可するなんですね」

「専門外の事に口をはさんでも仕方ないだろ」


 それで痛い目を見るのは実行する側で、被害を受けるのが挟んだ側になりかねないからな。

 もうこりごりだって思いがあるからな。


 閑話休題(一応トラウマ)


「それで参加されるのですか?」

「参加だけな。生存優先で戦う気は一切ないぞ」

「……よかったら護衛として雇わせてもらえませんか?」

「断る。生存特化状態の我でも死ぬ可能性がある相手が出張ってくるだろうからな。ソイツから身を隠す為に隠密を徹底するので護衛なんぞやっとる暇はない」

「さいですか」


 グレイの奴が上空から絨毯爆撃を仕掛けて来たら墜落させてやるか。いや、グレイだけじゃなくて三馬鹿全員がマシン持ちだったな。あとクロエ。この四人と方舟関係者を警戒して……共闘可能な場面でクロエが我に牙を向ける?自害しそうなシチュエーションだな?

 三馬鹿と方舟関係者を警戒する事にしよう。

この話で確定した事:『天』や『匠』の授与関連がスキップされた

『天』持ち:皆無

『匠』持ち:アイリスの『巧匠』『製匠』のみ


しいて言うなら猫流が『冒匠』を持っていたかもしれないが、称号を気にしない人なので言われるまでステータスチェックするまで気がつかないかもしれない

称号単体で確認しようとする話を用意しようと思った回数は数え切れず、結局入れられていない事から察してください

あ、称号気にしてないんだと

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