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新人研修の場がアットホームな職場です(バイオレンスだったかもしれない)

 魔剣の迷宮[猫の遊び場(アクシオンゲート)] 教育施設


「主様」

「解ってる」

「同じ眷属だからとこの者らを預けようとはしないでいただきたいのですが」

「解ってる」

「ならば何故追加しているのですか?」

「解ってる」

「牢にぶち込みますよ?」

「すまん」


 神話生物を後回しにしてでも即戦力を用意するべきだと判断している。だからこれでいいはず……だからな。

 11号の懸念は理解している。

 覚悟がある程度定まっているだけのメンタルが普通の少女達を冒涜的な神話生物の住処に入れて学習させようとしているのだからな。

 うん、我ながらアホだわコレ。


「ざっと用意できたのが通常個体(ドール)200程、統率個体というか、正気を失っている上位個体(サーヴァント)が10程だ。商会の仕事に使用するスキルを仕込んでおいてくれ」

「ムンビ共はどうするんですか?収容プロトコルが制定できたので少数で試験運用を試みていたのですが」

「……11号、よく聞け。今回の業務はこのダンジョンに勤務する後輩の同僚達への指導だ。教えれば教えるだけお前がやる必要のある書類仕事が消えると思え」

「この業務、全力で務めさせていただきます」


 ……言いくるめ成功だな。

 よし次、言いくる……めるまでもなく従うか。


「アイナ、シーラ」

「ひゃい」

「業務の合間で構わんからこの子に魔術を教えてやってくれ」

「カシコマリマシタ」

「……シーラ、体調悪いのか?」

「すみませんすみません」

「アイナが代弁して問題ないならそれで構わんよ。で実際はどうなんだ?」

「シーラは月棲獣に喉元を攻撃されまして、声を失いました」


 ……セーフティが足りて無かったか。いや、それ以上にこの二人の実力を見誤ったかもしれんな。

 兵糧丸一つで治るか?治らないのならば"特殊なポーション(蘇生薬)"を借りを作ってでも……いや、そのルートだと治療を頼む方向で事足りるな。


「シーラ、これを服用してくれ」

「あ、う」

「回復はしていそうだな?6つ置いていくから気が向いたら服用して喉は回復に専念しておけ」

「ありがとうございます主様」


 そうか、兵糧丸は後遺症となった物を回復するには力が足りていないか。想定外だったが、よい実験結果を得られたな。

 それはそれとして実行犯のムンビは一度半殺しだな。

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