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都市建設依頼

「よ、サボり魔君」

「うわぁ!ええと?あ、会長様でしたか。驚かせないでくださいよ。それで今回は何をお探しでしょうか?」

「コレ、街の設計図。あの土地に迷宮(ダンジョン)創ったからその内部に建てといて」

「え?本?はい?なんですかこの量は。街一つ作るおつもりですか!?」

「だからそう言ってる」


 第一階層「都市」に関しては我がどうこうするよりもある程度の方針を固めて置いた上で専門家に投げた方が早いからな。

 だからこそ現状唯一の心当たりである商会の不動産部門の担当者に声を掛けた。

 まあ、噴水広場でまるで冒険に出たはいいものの死に戻りしましたと言わんばかりの状況で話しかけたら驚かれるか。


「で、どうなんだ?」

「建築系の生産をメインとしているクランも〔猫紫苑会〕にはありますが、閑古鳥が鳴く状態で我々不動産部門からリフォームや修繕工事を回す事で運営がギリギリ成り立っています」

「要するに?」

「大規模プロジェクトありがとうございます」

「前金として一億程預ける。足りない予算は言ってくれれば追加で出そう」

「うちのクランメンバー達が泣いて喜びます」


 お前の所属クランだったのかよ。いや、不自然ではないのか。

 建築という不動産の価値を高める生産系クランから人員が派遣されるぐらいはな。クランチャットなどもあるし、情報の伝達を考えるに営業役を送り込んだな。


「やれるのだな?」

「やります。むしろやらせてください」

「〔猫紫苑会〕であれば他の奴も受け入れてやれよ?」

「人数の関係上、一つしか該当するクランがないので……」

「そうか……まあ、重要と書き記している建物を優先で他は最悪ハリボテ状態で一旦放置でも構わん」

「かしこまりました。ところで冷静に考えて思い至った事なのですが、会長様のご予算の総額はいくらほどになるのですか?」

「ハハハハハ」

「ちょっと、笑ってごまかさないでください」

「言い値で構わんよ。よっぽどのぼったくり価格でなければ。なに、稼ぐ方法はいくらでもある。当面の資金はその一億だけだが、足りなければ髭に言いつけて受け取ってくれ」


 よし、カジノに戻って稼ぐか。裏VIPが最高効率なんだろうが、失う時は失い方がえげつないからな。

 通常のVIPエリアで過ごさせて貰うさ。

目押しと因果律(確率)操作でゴリ押すカジノ編始まりません

次は掲示板等の閑話です

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