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神話生物等危険存在隔離教育施設

「アルアジフ、4号11号アイナシーラの四名に対し状況確認を行い呼び出せそうならば呼び出してくれ」

《呼び出し済みです》


 だと思ったさ。アルアジフに声を掛けた瞬間に背後に四つの気配の出現。この状況でその四名出なかったら軽いホラーだ。

 4号と11号は職場となる場所、アイナとシーラはアドバイザーとして意見を出して欲しいからな。


「此処を教育施設とする。そしてこっちは現状用意されている部屋割り等の地図だ。改善点や追加で欲しいものがあれば教えてくれ」

「主様、上層階へ通じる道に11号の部屋を配置するのはどうでしょうか?私が指導を行うのは問題ないと思っていおります。それはそうと脱走を試みる存在が居ない訳ではないのでティンダロスの者に巡回してもらうのはもちろんなのですが、門番代わりに11号を配備しておけば万が一を無くせるかと」

「11号、この4号の意見に対してなにか異論はあるか?」

「ないです。むしろこの囚人服に合わせて檻の中にでもしといてください」


 多少のフリル付きエプロンとホワイトブリムさえ身につけていれば問題無いとばかりに衣装で個性を出し始めたなショゴス達よ。

 視て見ぬ振りをするつもりだったが、そうもいかないか。


「服装に関して規定はない。ないが、お前……」

「ニートって素敵だと思いませんか?自宅警備員代わりにでもつかってください」

「出入りの管理は全て11号に委任しよう」

「そんなごむたいやー」


 くっそ……11号がかわいく見えてくる……怠惰でありながら自分に可能な最低限の仕事はこなす。何にとは言わんが刺さるタイプの一つだからな。

 というか、どこでそのセリフを学んだ?誤用と思わせて元ネタに寄せてるポーズで言うなや。お前はどこの猫人だよ。


「アイナ、シーラ」

「「ひゃい」」

「この階層の隔離区画に住居を用意してある。地図で言うと此処だ。今後も教育係を頼めるな?」

「「かしこまりましタ」」


 うん、緊張状態が解けてないな。解そうにも我では難しいか。

 死すまではこのまま頼らさせてもらうさ。死してからドールとして蘇らせればいい。いや、この二人ならサーヴァントにしてもいいが……自由意志を尊重するのなら格落ちしてもやはりドールか。


「ティンダロス達よ」

『お呼びでしょうか盟友殿』

「この迷宮の警備を頼みたい。主にこの階層をだ。一番上の階層に関してはトラブルを起こすことをイベントとして実施する事があるのでまた後日詳細は決めよう。それと此処を月棲獣等の教育の場にする。人族の常識などを学ぶ施設となるので希望者は警備がてら講義の受講を許可しよう」

『我らはその月棲獣等の脱走などに対応する為の存在ということですな?』

「ああ。球の世界に関する事になってしまうが、異文化交流として受け入れて欲しい」

『承知した。盟友殿の眷属となった我らもこちらで過ごす上で必要な知識となる。それを教われる場を守れるとは僥倖ですからな』


 他のティンダロスの住民と比較して体格がデカいが、コイツ君主とか上に立つ身分だったのでは?戦った覚えがないから自発的に異文化交流を望んで眷属としてこちらに渡ってきた可能性が否定できないな。

 角となる部分は大量に用意してある。

 逃げ出せはティンダロスの追跡があり、その上でショゴス・ロードを倒さねばならない。

 警備体制はひと先ずこれでいいか。

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