神様談(02)
『行ったわね』
「行っちゃいましたね。ところで、化けの皮が剝がれかけてましたけど、いいんですか?」
『うっさい』
美しき銀髪で真紅の瞳を持つ少女と褐色肌の神父は語らう。以前より計画していた事を実行できたという達成感を込めて。
「また話が変わるのですが、Al Azifに先輩が手間暇かけて面倒を見ていたあの世界の住人が入ってましたよ」
『へ?あ、ちょっと詳しく話なさい』
少女は一瞬間の抜けた顔になったが、真剣な表情で神父に問い詰める。なぜそれを知っているのか、そしてなぜそれを報告してきたのかを。
「いや、同志と先輩が話している間暇だったのでAl Azifの内容を確認して足りてない物があれば魔導書を勝手に追加しておこうかなって流し読みしたんですよ。そしたら治療中眷属欄に"■■世界から送り出されし少女"という名前で登録されている奴を見つけただけです」
『……もしかしてあのバフがついていたとか?』
「先輩と私とあの星で共同開発したあの術式によるバフでした」
神父から話を聞いた少女は思い詰める。あの術式を行使してまでSOSを出さなければならない程危険な状態になってしまったかと。
『助けてあげたいわね』
「あの星妙に人間臭い部分ありますからね」
『私とはかなり気があうからあそこの神域に住みたいのよねぇ』
「渡航権等座標も一切掴めない状態が続いているので同志が頼りですね」
『神託を出しておくわ』
「いえ、こちらでAl Azifに言いつけて置きました」
『そう?力の消耗は抑えたいし助かるわ』
少女は人間風に言うのであれば金欠である。たった一人に入れ込んで数少ない収入によって蓄えたお金を使用したから。
熱心な信者達によって使用したお金の三分の一ほどは回収できたが、神父が家賃と水道光熱費の類を負担してくれていて節約できていたおかげでもある。
気に入っている人が居ても加護を与える事もなく我慢していたら、ドストレートに自分の信者だと語る人物が現れて、その為の行動をしているのだ。入れ込まない理由はない……と少女は自己理論武装をした。
実際に収入だけで考えるのなら動く神像モドキのおかげで何百倍にも膨れ上がっているので賭けに勝ったとも言えるだろう。
「先輩」
『何よ後輩』
「そちらの主神に眷属神迎え入れた事伝えなくていいんですか?」
『……アイテム関係を再現してあげる事を考えて、連絡は取りあっているわ。あと、お互いの信者の事はお互いに秘匿しあうという協定も結ばれたわね』
信者達が向こうにおける知り合いかもしれない可能性が浮上していることを除けば秘匿も完璧だという事に目を瞑ればという事を口には出さない少女だった。
AFOとEHOの根底はほぼ同じ……となるとEHOだけじゃなくてAFOも調べておくべきだと読み始めたはいいものの……
AFOはEHOの約2倍……コレが意味する事として半分読み飛ばしペースで読んでも相応に時間が掛かるということ
要約すると読み終わるのに1週間以上かかるんじゃね?という疑惑の発生……職業リスト作成って大変だなぁ
まあ、編集作業とコピペの楽さからPCでしか読めない様にしてると更に時間掛かるよネって部分もあるけども




