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会議への乱入

「あ、姉御お疲れ様です」

「ああ……」


 ログインしてEHO内が昼間だったらサライが挨拶してくる。

 ログイン中でEHOの昼間で何処かへ行かせてないとずっとこの部屋にいる気がするな。


「……サライ、お前ずっと此処に詰めてるよな?」

「ええ、姉御の付き人なんで基本的にこの部屋に居ますよ。俺用の寝室も隣に用意されて頑張れと言われてますし」

「そうか……休人の闘技大会って知ってるか?」

「知ってますよ。確か、半月ほど先の予定だったかと思いやす」


 日程に余裕アリ、事実確認等をさせて試合の掛け事についても調べさせるか……休暇とは言わんが、休ませとく必要はあるな。


「サライ、出かける。お前は付いてこなくていい……が、出口までの案内は頼みたい」

「了解しやした。しかし、いいんですか?」

「闘技大会当時まで寝る以外で戻る気はない。自由に過ごしとけ」

「へ?」

「この期間中は用があれば他の奴に言い付けるから気にするな」

「福利厚生って奴ですか?」

「髭の指示でその辺り勝手にやってると思ってたんだがな。やってないと言う事を自白してくれたんで強制的に休み期間を設けるだけだ」


 じゃないと、リアルで飲み会をやる時にドヤされる。クロエが家に来てからアルコールを摂取した記憶無いな。

 ……買い物クロエにさせてたから酒買えないんだったな。コレは通販使うしかないな。


「我が主、私でよろしければエスコートさせていただきたく」

「気の向くままに旅させてくれ。いざとなればマップから現在地を伝えて呼び出すから。それよりは(ナーヴァ)は居ないのか?」

「姉御、髭の叔父貴でしたら下の階にて会議中かと」

「あい、分かった」


 ……ん?クロエさん?なんで此処に居るのサ。まあ、いいや。いつもの事だし。


「会議内容は聞いてるか?」

「姉御が出した初期方針は終わったからこれからはどうするのか?といった議題だと聞いておりやす」

「会議室まで案内を。我の一言で終わる内容だ。別の仕事に取りかかるべきだろ」

「サライさんは休暇へどうぞ。我が主は私が案内致しますので」

「お嬢、お気遣いありがとうございます。遠慮なく休みに入らせて頂きやす」


 挨拶済ませるなり脱兎の如く消えやがったな……もしや、担当変えた方がいいのか?


「我が主、あの者は酒盛りが趣味なのですよ」

「なるほどな。我が何時くるかもわからん状況、夜に買い出しに行かされるかもしれない……酒を飲む暇なんざ存在しないな」

「同僚達からはいい休肝日になって良いじゃねぇかなんて軽口を叩かれてました」


 会話をしながらも案内は続けている。

 そんな中で一つの部屋の前でクロエが立ち止まった。となると会議室は此処か。


「邪魔するぞ」

「あ″!?オドレ何処の組の者じゃい!!」

「カチコミじゃ!!ドタマぶち抜いたれ!!」

「……申し訳ございません会長。斯くなる上は私共々……指、詰めさせて頂きます!!」

「認めん。指が減っては稼ぎも減るからな。PVPは此処でも可能か?」

「受理されれば可能でごさいます」


 ……ん?クロエ何処行った?あれって……自分が手を下すまでもないみたいだな。

初見殺しが得意なニャル

様々な分野の英才教育を現在進行形で仕込まれているクロエ

どっちと戦うのがマシなんでしょうね

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