貢献イベント15
「……ギリギリまで引き留めたが、やはりあの程度の隕石では大したダメージは与えられんか」
「ぬかせ。そちらは傷を負う事なくその場に立っているであろう」
光よりも速く隕石の落下範囲外に退避して、隕石の動きが止まったら光よりも速く元居た場所に戻ってくるだけ……口で言うのは簡単だが、速度に対応する思考速度がないと制御が効かんなコレ。
奴に多少の流血は見受けられるが、実際はそこまでダメージは負っていないだろうな。
フランベルジュは壊れたか。ともなると暗器ぐらいだが、有効打足りえない得物を使う余裕はない。術をメインに時間稼ぎをするしかさそうだ。
コイツの首は取れずとも撤退までは追い込まないとな。
「さて、流石に宇宙まで吹っ飛ばせば再起不能にはなるか」
「ほう?この私をそのような場所まで吹き飛ばす方法があるとでも?」
「神の名を冠する魔術シリーズ。その一つにソレを可能とするモノがある」
"ヨグ=ソトースの拳"それはクトゥルフ神話において神の名を冠する魔術で最も有名な魔術。相手に対して衝撃を与えるだけとも言える魔術だが、一部の存在が全力で行使すると神々でさえ退ける強烈な一撃となる。
その一部の存在の代表例とは?言うまでもなくニャルラトホテプだ。さて、ここに通常以上のMP量を有するニャルが居ますが、MPを全て注ぎ込んで放つ一撃は何処まで届くのだろうな?
「使わせると思うか?」
「さて、どうだか」
コレが唯一の勝ち筋になるかもしれないと一番最初から準備を進めていたんだぞ?
絶好のタイミングで飛ばしてやるさ、ソラの果てまでな!
っとアルアジフ?なぜここに戻ってきている?
《マスター緊急連絡。魔族の名はトドレーク・ガルシワ》
「なるほど、斬り伏せる方が良さそうだ。来い"村正"」
「先ほど女が持っていた剣か。どこから現れた?」
「答える義理はない。汝が名は徳川、即ちこの刃は止められぬ〔奥義:燕返し〕」
多重次元屈折現象とは簡単に言ってくれるが、再現する難易度は高いな。
シノビというハイスペックの肉体ですら悲鳴を上げているぞ。
しかし、回避不能防御失敗という致命的な結果を引き寄せてやったが……腕を一つ斬り飛ばせただけで他は大したダメージではないか。
「私の負けだ。ここは撤退してやろう」
「逃がすと思うのか?」
「逃げさせてもらうとも」
と言ってもアルアジフ曰く、転移術式が起動している。そうなると割り込めば事故でヨグ様の世話になる可能性が高くなるので諦めるしかないようだな。
トドレーク・ガルシワ→ト(ドレー)ク・ガ(ルシ)ワ→トク・ガワ→徳川
FGOの1.5部英霊剣豪のアレな方法で無理矢理クソ硬防御を突破しました




