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貢献イベント13

「貴殿が指揮官……でよろしいかな?」

「貴様『超越者』だな」

「そこまで睨みつけなくても……それに見当違いだな。我は『超越者』でもなければ『逸脱者』という枠組みにも入っていない。通りすがりの指揮官だ。覚えておけ」


 推定魔族、威圧感というか放たれているプレッシャーがヤバいですね。でも、この程度の殺意なら受け流せる。

 ああ、いいセリフを思いついてしまった。挑発になるがヘイトを買うにはちょうどいい。


「神の現身(うつしみ)が率いる軍勢に喧嘩を売ったのだ。多少の理不尽は覚悟してもらおうか」

「ならば貴様から死ねい!」


 ショートソードによる直線的だがシンプルに速くて的確な攻撃……厄介だが、対処方法を八つは思いつくな。

 回避し続けるだけでもいいが、反撃に何か得物は……入れた覚えのないフランベルジュとソードブレイカーしか使える物がない?あ、ショゴス達に頼まれて所持していた暗器以外の得物は渡したのだったな。

 そうなるとフランベルジュ一択だな。ソードブレイカーは強度的に不安が残るし、刺突剣以外には効果的ではないからな。


「そのような波打った失敗作の剣で私に勝てるとでも?」

「フランベルジュはコレで正しい形なのだよ。なにせ戦闘用ではなく拷問用の剣なのだから」

「どこまでも舐めてくれるな」

「手持ちの武器がコレしか正面からの打ち合いに耐えうる物がなかっただけさ」


 会話の隙を突いて忍法の"魔眼"による攻撃をしたが手ごたえがない。となると回避されたか無効化されたか……後者だな。回避不可のタイミングでもその感覚だ。

 推測になるが障壁かなにかで体を包むことで奇襲に対する対策としているのだな。障壁の突破方法も四つは思い付くが、対策されると面倒臭い事になるんだよな。

 剣を打ち合う相手がゴブリンならよかったが、あいにくそうじゃないからな。


「どこまでその剣で打ち合えるのか見物だな」

「……そろそろ時間か」

「は?」

「上を見ろ。一応言っておくが、我は何もしていないぞ」


 直径100mほどの隕石、その落下地点の中心と思わしき場所がお互いの現在地辺りなのだ。

 姉様の加護……と言えればいいのだがな。


「さて、逃げるか?それとも死なば諸ともでこの首を狙うか?」

「あの程度隕石なんぞ斬り裂いて、貴様の首を跳ねてくれるわ!」

「だ、そうだ」

「貴様なにを?」

「ルーちゃんの敵は私の敵!」


 姉様の従魔、レギオンバッドが背中に張り付いて居たからな。こっちを気にかけているとは思っていた。

 だから呼び掛ければ来るかも知れないと試してみたら来てしまったな。


「姉様、頼んでいた持ち場はどうしたんですか?」

「ミオンとラクネに任せてきた!」

「邪魔者はとく失せよ」

「スイッチ、そして持ち場にお戻りを」


 姉様が私の行動を拒否するとは思わない。だから同意の必要な転移魔法で送り返す事ができるのだよ。

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