貢献イベント12
『サイクロプスとか巨大な奴と体格変わらんって最悪!』
『アイリス愚痴こぼすぐらいなら手足動かして操縦しなさいよ!』
『デカい奴あとどんだけ居るんだよ!無限沸きか?』
『さてな。小さい奴もなんらかの薬品を摂取して巨大化するのを目撃しておるので総数は不明だ』
『『『フランセットさ~ん!?』』』
ナニコレ?ギャグ系の戦隊がやるワンシーンかなにか?
到着こんなの見せつけられたら背景に宇宙猫を背負うわ。
アイリスの機体がゴリラ、キバーラルの機体が蝙蝠みたいだな。
大型の討伐に巻き込んで小型も倒しているようだが、数が減っているようには見えないな。もしや、召喚陣でもどこかに用意されているのか?
『あ、マスター発見!ちょっと私たちの代わりに時間稼いで!』
「あいよ」
『合体シークエンス起動!』
『『了解』』
いよいよ戦隊の特撮世界に紛れ込んだような状況だな。苦笑しかでないが、あの二人にカメラを持たせて撮影させていたのはコレが理由か。
合体時の専用BGMまで用意して気合いの入りようがおかしいだろ。
アイリスのゴリラを足に、キバーラルの蝙蝠を胴に、そしてフランセット殿が残りの上半身を担当する形での合体……案外しっぽがない事以外はドラゴンの擬人化をメカ化したと言われても納得できるラインではあるな。
『合体完了!ドラゴナイツ、チューンナップ!さあ、ビクトリーのロードをゴーイングでマイウェイよ!』
『アイリス、お前テンションどうしたんだよ?』
『え?今三徹してて無敵って感じなんだよね。どっかの誰かが本業忙しくて相談に乗ってくれなかったから全部一人で考えることになったし』
「合体終わったならさっさと戦闘に戻って貰っていいですか?」
『こちらの独断で動かさせてもらうぞ!唸れドラゴンブレス!』
あっぶな。今の声はフランセット殿だな?ブレスに巻き込まれるところだったわ。
今のブレスで雑魚が一掃されて強めの奴らが残ったか。
敵の指揮官と思わしき奴も確認できたので今回は不問とするか。
『ちょ、コレ徒手空拳で戦うにも限度があるだろ』
『翼かブレスしかこの形態で使える武器準備できてないです。予算はともかく時間が足りなかった』
『アイリス何か別の手でもいいからアイデア出しなさいよ!』
『現状はシンプルな出力不足。ドラグナイトはフランセットさんが居るから足りてるけど私のコングトレーラーとキバーラルのバットファングが足りてないのサ。それに今の私じゃ損傷を受けた部位を即座に直すぐらいしかできんてアッハッハッハ』
大型などの残っている奴をドラゴナイツに任せて指揮官を追い詰めたいところだが……難しそうだな。"双影"を使って片方で小手調べをして手札を暴く方向で動くか。
「我が主、私にお任せを」
「クロエ?」
「来なさい我が僕スコーピウス!」
「クロエさーん?」
「蠍鎧武装展開」
『ん?このコード……クロエちゃん何してるの!?その機体はまだ整備中なんだよ!?』
「知りませんよそんなこと。我が主の望みを叶える為に私は与えられた道具を使ったまで。壊れないように扱うのはそちらの仕事でしょう?」
『左手に本体の盾、右手に尻尾の鞭か……コレ絶対に使った方がいいだろっと』
『盾で殴り掛かれば鋏で追撃してくれるとか最高ですかコレ?』
『味方が居ないぃあとでやる整備デスマーチ確定じゃんかコレ』
……心に刺さるような物を見た気がするが音声がコメディカル過ぎて気が散るので後程完成した映像作品を見せてもらうことにしよう。
分かる人には分かるドラゴナイツのイメージ
エンジンオーの腰に蝙蝠の翼が生えてる
サソリは尻尾が根元から外れて2分割状態になり、そのまま武具化




