貢献イベント9
「……休人一人につき100体ほどか」
上空にステルス状態で偵察へと来たのだが……コレはコチラが勝てる前提で相手戦力を用意しているとは思えないな。
それに全員が100体処理できるだけの能力を持っているとは限らないし、戦闘員の討伐ノルマは更に増えるだろうな。
いっその事在庫処理として月精獣達を解き放つべきか?いや、生き残られても後処理が面倒くさいからナシだな。
ん?アレが指揮官か?伝え聞いた魔族の様に見えるが……魔王軍の侵攻を食い止めるのが今回の貢献イベントの趣旨なのかもな。
想定しうる指揮チャートは組み終わった。そして髭の奴に投げた。ならば、あとは不確定要素の排除に動くだけだな。
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「ショゴス及びティンダロスの猟犬達よ、あの群れの討伐を開始せよ」
「全ては主様の為に」「盟友の為奴らを狩るぞ!」
メイド服の女性11人によるカーティシーの後、ゴールデンレトリバーが遠吠えをして宣戦布告を示す。
そして一斉突撃……をしたのだが、肝心の休人が後続としてついていけない暴れ方をしている。
乱戦状態の場所から離れて見ているが、台風の目がある場所に味方が居るんだなと思わせられる暴れっぷりだ。
「あの、本当にアレの後をついていかないといけないんですか?」
「いや、外周部からでもいいから敵の数を減らすことを優先で」
「了解です」
鉄砲玉として突撃する奴らも躊躇いを覚えてしまうぐらいにはこっちにも攻撃が飛んできそうだからな。主に吹き飛ばされた敵による体当たりという形で。
『相棒、俺達は大物行くぞ!』
『おうとも』
あの、いつのまにフランセット殿は戦闘機になったのでしょうか?
気のせいじゃなければ先程からミサイルで遠方を攻撃していませんか?
そこから人型に変形して大型の敵を狩り始めたが……サイズからして踏みつけだけでもかなりの敵を倒せそうだな。
あとその変形機構絶対に物理世界で見つけてきた技術だろ。このくらいあそこの文明レベルならありそうだからな。
「お疲れ様です猫さん」
「お前はなぜ撮影をしているんだ?しかもそんな外ロケで使うような大型のカメラで」
「アイリスさんがドローンでも撮影してるけど、カメラマンとして映したい映像を撮影してきてと私達姉妹にカメラを押しつけて来たので仕事としてやらせて貰ってます。まあ、お互いに利益のある取引になったので文句はないですよ」
「そうか」
「帰ったら私の嘆願書を読んどいてくださいね」
大型のカメラを抱えたままカイトグライダーで空を飛ぶ奴の嘆願書なんぞ怖くて読みたくないわ!と直接言えればどれだけいいのやら。
アイツの趣味は盗みだから恐らく美術館を建てて、イベントを企画してくれという物だろうな。
鍵屋姉妹の妹の方登場です(姉は某クハハの人)
姉のキャラが濃すぎて相対的に印象が薄いだけで十分濃いはずなんだよなこの妹も
他のメンバーも濃いので猫紫苑卓メンバーの中では影が薄いかもしれない




