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貢献イベント4

「我が主表情が虚無ですが、お食事はいかが致しましょうか?」

「クロエの判断でバーガーセットを頼む」

「かしこまりました」


 書類仕事を捌く時って虚無になるよね。

 コレが嫌で引きこもりのニートやっているのに。

 この決済は権限を与えているから髭の奴でも処理可能なはず、こっちの嘆願書は棄却、これは依頼書だから我の区分ではない……さては仕分けもせずに持ってきたな?


「アイナ、シーラちょっといいか?」

「「は、はい!」」

「この書類の山を種類で仕分けて欲しい。最低限、依頼書かそれ以外かに」

「「かしこまりましたァ」」


 二人の声がうわずっているのだが、そんなに我って怖いか?

 まあ、二人からしたら生殺与奪を握る相手だからそうなるのか。

 今のショゴス達の知能指数はロードに匹敵する。だから考えていた事を実施するか。


「二人とも作業しながらでいいから聞いてくれ。これまでショゴス達の指導、ご苦労だった。この世界から帰還次第、二人を条件付きで開放しようと考えている」

「その条件とはなんでしょうか?」

「時間旅行を二度と計画しない事、ただその一点のみだ。これを了承できるのなら今までの働きに応じた金銭を支払い、当面の生活費を与えよう」


 動きが止まったか。決済系の書類、冒険世界での奴も混ぜてあるな。量が多いんじゃたわけ。


「主様」

「どうしたアイナ」

「開放されても主様の商会で働かせていただくことは可能でしょうか?」

「その理由は?」

「私達二人は商会の福利厚生というサービスの一部を利用させていただいてきました。その結果、生活水準が以前とは比べ物にならないぐらい向上して以前のような生活に戻りたくないのです」

「そうか。今の我にお前らを改造する気など起きん。こうして単独行動可能で優秀な駒なのだからな。現状維持も支配下からの解放も出ていく事も咎めん。この世界に滞在している間に結論を出しておけ。二人の意見が食い違ってもかまわんよ」


 神罰的なナニカの執行の一環で隷属状態にしたのでお咎めが出なかっただけだと思うのだが、コレって普通禁忌か何かに該当しそうな行為だよな。

 二人が残ってくれるのなら、どこか別荘を手に入れたらそこの管理を任せるのもありだな。


「我が主、トリプルチーズバーガーセットをお持ち致しました」

「クロエ、そっちの二人の分もあるか?」

「ありますよ」

「昼食だ。一旦作業を中断して休憩しよう」


 ところでアルアジフさん?ナンデ書類仕事できてるの?

A.(叡智ある魔導書)スキルに内包された(自動書記)スキルの影響


Al Azifは武器としてステータスに対する補正を持たない

その代償としてスキル面で優遇されている

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