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シオンと目的探し

「ここが初期t」


《HPが0となりました(蘇生猶予時間まで残り60秒)

 即座に死に戻りを選択しますか?

[種族・職業・スキルレベルの合計が100に至るまでは、何も失いません]

     〔YES〕/〔NO〕》


 ふぁ!?

 ちょっと待って、何が原因なの?

 あ、噴水がある……噴水の水飛沫に殺された?(流水弱点)がここまで弱いとは思わないよ。

 よし、復活したらすぐに噴水から離れよう。じゃないと無限にここで死ぬことになる。


「ごー!」


 よし、成功。それじゃどこに向かおうかな?

 ゲームだと冒険者ギルドとかに所属しようとかチュートリアルがあるって聞いたことがあるけど……なさそうかな?

 とりあえずは広場のベンチで座っておけばそう簡単に殺されないはず。本当に何しようかな?


「すみませんがシオン様でしょうか?」

「え?あ、もしかしてクロエちゃん?」

「はい。もしよろしければ我が主に連絡して装備等の道具一式ご用意致しますよ」

「ううん。まだいらないかな。それよりも何をするかの目的も決めずに来たから迷っててさ。そうだ!よかったらクロエちゃんが私の当面の目的を決めてくれないかな?」

「私がですか?」

「お願いできる?」


 やっぱり難しいお願いだったかな?

 目的があればあとはそこにのめり込みだけでいいからやれると思うんだけど……ん?何かを操作している?

 取り出したのは紫色の水晶玉?


「これは私が以前イベントにて入手した転移の宝珠と呼ばれるアイテムです。何処に行くのか分からないのですが、これをシオン様に使っていただき、飛ばされた場所より此処に帰ってきて貰うというのはいかがでしょうか?」

「その案を採用します。というか、使ってもいいの?」

「はい、私には使い道がありませんからね。あとは、このトランクケースを先達からの選別としてお渡しします」


 そこそこ大きいけど、何が入っているんだろ?

 えっと、携行用の食糧とか薬?ポーションってやつかな?

 なるほど、旅をする上で必要そうなアイテムを詰めていたんだ。

 こんな感じで私の抱える問題とか、最近どうなのかとか、たわいのない世間話とかの会話を重ねていった。


「そうですね、あとこの外套も使ってください。雨を凌ぐのに必要だと思いますので」

「いいの?」

「我が主からは自らよりもシオン様を優先するようにと言われていますので。ミオン様はともかくシオン様に捧げる事は苦でもなんでもないですよ」

「うん、ありがとう。それじゃ、行ってくるね!」

「行ってらっしゃいませ」


 いざ、新たなる旅へ!

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