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組の成立⇔今夜は親子丼

「ししょー、到着みたいですけど、出ますか?」

「そうさせて貰おう」


 移動時間中、改めて試したが同時に複数のシステムの力を使う事は不可能なようだ。

 ん?見覚えの無い場所だな……嵌められたか?


「お勤めご苦労様です、会長」

「「「お勤めご苦労様です」」」

「いつから此処はマフィアの事務所になった?」

「せっかくですからね。その手の楽しみ方をしたい休人(プレイヤー)を巻き込んで守りを固めようかと思いまして」


 髭紳士の悪巧みか。まあ、シノギの一環として商会を運営してもらうか。


「髭、お前が組長やれ。私が会長やるならな」

「かしこまりました。して、会長を運んで来られた方はエピゾですか?」

「はい~ししょーの仕事を楽にするべく、アイデア工作係としてお呼ばれされました~ナーヴァさんよろしくです~」

「トップとして方針を出そう。まずはアナログで漫画が描ける機材を販売出来るようにしろ。そして、出版社としても活動可能な様に整えろ。デジタル環境への移行に関してはそのうちメカニカルアイリスが行うだろう。その時に協力して事に当たれ。以上だ」

「承知致しました」


 髭紳士(ナーヴァ・ラージャ)なら今の指示で何をしたいのか、おおよそ理解してくれただろう。

 他に付け加えて置かないといけない事があったような……あ、人事関係だ。


「付け加える事があるなら、人事関係を通達しておく。まず、お前は私の相談役に就任してもらう。私の使いっぱしりとして仕事をやらせる予定だ。次にクロエを若頭に、元ボスだったお前を舎弟頭とする」

「ししょー、私は?」

「エピゾと三馬鹿は専門部署の顧問になっとけ」

「かしこま~」


 必要な指示出し完了。集中してシナリオ制作に取りかかれそうだ。

 部屋に戻って……部屋何処だ?自分で移動していない上に視界を閉ざされた状態で何も確認してないな。


「私に一部屋用意を。最低限机と椅子があればいい。無いなら用意しておけ。私はしばし向こうに戻るからな」

「姉御、専用の椅子持ってきやしたぜ」

「……おやすみ」


  ◆   □   ◆   □   ◆


 現実に戻ってきたか。黒依(クロエ)はまだやっているな。メモ書きを残して今日くらい夕食を作るとしますか。

 たまには作らないと腕が鈍るどころの話じゃ無くなるからな。


 冷蔵庫の中身を確認、卵に鶏肉とネギ……あるな。野菜も日常的にそうな物は一通り買い揃えられてるな……業務用サイズだから我の要望に応えられるように取り揃えてある様にしか見えないな。

 絶妙に我好みの食材が多めだからな。


 玉ねぎをスライサーでカット、鶏肉は一口大に整える。下味を付けたら炒め始める……火は通ったな。卵綴じにして親子丼の出来上がり……サイドを追加で何か用意しておくか。

クロエの由来:烏森→烏→クロウ→クロエ

言動似てる烏森が居たらモデルは多分その子です

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