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「星新一賞」ボツネタ

氷山の一角

作者: 梅津高重
掲載日:2025/02/24

 それは最初、地球外からもたらされた。

 ある日、太平洋に落ちた42個の隕石がちょっとしたミステリーを残した。

 それらは、大気圏内を監視する各国の防空レーダー網に捕らえられるまで、宇宙監視網には全く掠りもしなかった。監視の目に一切の痕跡を残さないほどに小さい飛来物であれば、普通は地表へ到達するまでに燃え尽きる。ただの流れ星として、幸運な目撃者の目を楽しませるだけだ。ところが42個の隕石は、太平洋へ着水するところまで防空レーダーにはっきりと追跡され続けた。

 一体どのような隕石であったのか、様々な憶測がなされたが、結論が出ないままに数ヶ月が過ぎた。

 とりあえずの決着は、意外な形での落下物そのものの発見によってもたらされた。

 太平洋を航行中の石油タンカーが何かに衝突した。被害らしい被害も無かったため、事故は事務的な報告だけで片が付いた。以前の津波で流された何か大型の漂流物であろうと思われた。

 しかし、その後、同様の報告が相次いだために本格的な調査が実施されるに至り、海上保安庁の巡視船が発見したのは、場所外れ・季節外れの氷山だった。

 発見した船員らは、夏の日差しの中、赤道付近の太平洋のど真ん中にぷかぷかと浮かぶ、冗談のようにまん丸な氷をしばし呆然と眺めやった。

 対処を考えあぐねた結果、彼らは、ともあれ「航路の安全を回復する」という任務を盲目的にこなすことに逃避した。幸いにして船に積まれた装備での曳航が可能な大きさであり、危険物にも見えないことから、母港へと持ち帰ることにした。

 海岸に水揚げされた巨大な氷塊の姿は大きく報道され、耳目を集めた。その姿を一目見ようと大勢の人が集まった。調査の申し出も殺到したが、せっかくの見世物が損なわれることが忌避された結果、外から見るだけの簡単な調査のみが許可された。氷が溶けきる前のしばらくの間は、人々の目を楽しませることになるだろう。

 ……という楽観的な予想を余所に、氷は溶ける気配を全く見せなかった。

 『季節外れの丸い氷山』から『溶けない氷』へと呼び名が代わっていく中、破壊してでも、即刻、調査すべきだ、という声が大きくなっていった。

 ただの変わった氷山であれば、自然現象としてはあり得なかろうが、物理的に不可能という話ではない。どこかの誰かがSNS投稿の話題作りのために作って浮かべたいたずらであるというような、馬鹿馬鹿しいオチもあり得た。しかし、溶けないとなれば、物理現象としてもおかしい。

 異常な現象だと広く知られるようになり、徹底調査の話がいよいよ具体化し始めると、第一発見者を自称するタンカーの船主が、『溶けない氷』に対する所有権を主張し始めた。破壊的な検査の当面の差し止めを求める訴えを裁判所に提出したのだ。訴えは、それに遅れること数日で政府が出した、「現象の原因究明のため、あらゆる種類の徹底的な調査を行う」という声明と真っ向から拮抗し、泥沼の法廷闘争が始まってしまった。

 幸いにして、その直後に新たな氷山、『溶けない氷』の発見が相次いだため、法廷闘争はこの後の展開には大きな影響は与えなかった。

 代わりに起こったのは、太平洋を舞台に繰り広げられた、世界各国の政府機関、軍、民間企業が入り乱れての氷山争奪戦。その頃には、いつぞやの謎の42個の隕石と『溶けない氷』を結びつける考察も現れ、いったい、どの組織が何個獲得するかという話題が連日世間を賑わせた。

 さて、誰はばかることなく調査できるサンプルを入手した各国の研究機関は、早速、『溶けない氷』を溶かす作業に着手した。

 実のところ、『溶けない氷』という呼び方は看板に偽りありというもので、バーナーであぶってやれば氷は簡単に溶けた。ただ、ここまでは事前の調査でも分かっていたことで、氷自体はただの水が冷やされてできる、ただの氷なのだった。

 『溶けない氷』のミソは、その内部に、そうまでただの水を冷やし続ける『何か』が存在するということにある。氷を通してうっすらと見える一抱えほどの岩のような外見の『何か』がその正体だと目されていた。ごつごつとした真っ黒の岩。一つの氷山に複数の岩が含まれている事もあり、最初に発見された氷山には、実に5個の岩が含まれていた。

 取り出した岩のすぐに分かる特徴と言えば、それがほぼ絶対零度という低い温度を保っているという程度。際だった特徴としては、どんなに熱を加えても温度が上がる様子が観察できないということだった。

 未知のヒートポンプ技術で内部に熱を貯め込み続けているとか、宇宙人が作った海洋凍結兵器であるとか、比熱が極端に高い未知の物質であるとか、何かブラックホールに類する謎の現象であるとか、様々な仮説が立てられ、世界各所で解析調査が始まった。

 とはいえ、調査は難航した。不可能だったと言ってもいい。『隕石』はあらゆるエネルギーを吸収しやすすぎた。いくら照らしても中が見えない真っ黒な穴のようなものだ。さらには、どのような力を加えても歪みもせず、傷一つ付かない。何でできているのか、どういう構造なのかを一切調べることができない。

 できることと言えば、ただただ熱を加え続ける事のみ。多くの仮説から導かれる結論として、吸い込める熱量には限度があるはずだった。ある程度以上の熱を加えれば温度変化が見られるに違いない。とにもかくにもその状態にまで持っていかないことには話は進まない。かくして、気の長い実験が始まったのだった。


 開始されてからの1年ほどで、実験は、最初のXデーを迎えた。

 『溶けない氷から取り出された隕石』が吸収したエネルギーの量が、隕石と同じ質量の核燃料から取り出せるエネルギーの量を超えたのだった。

 この実験経過は、「核を超える次世代エネルギー源」という行き過ぎた見出しで報道され、後々まで、多くの誤解が生まれ続ける結果となった。

 確かに、エネルギーを持ち運ぶための器としての可能性は計り知れなかったが、エネルギー源と呼ぶには語弊がある。

 熱機関というのは、大ざっぱには、熱い物体から冷たい物体へと熱が移動する過程から、力学的な仕事を取り出す仕組みである。一般的には、内部に高温を発生させ、熱を外へと棄てる過程でピストンを動かすなどして動力を得ている。

 逆に、外から熱を吸収し、その過程から動力を取り出す熱機関も物理的には可能だ。それが実用化されていないのは、熱を吸収する良い方法が無いからだ。熱は温度が高い方から低い方へのみ移動する。外よりも温度が高い部分を作り続けるのは、内部で燃料を燃やし続けるだけで簡単に実現ができる。一方、温度を下げ続けることはできない。温度を下げるには、ヒートポンプなどで熱をどこかへと棄てる必要があり、これは、その冷たさに外からの熱を再吸収させようとする目的との間での本末転倒に陥る。

 しかし、『隕石』を使えば、今まで実現不可能だった、その、冷たい熱機関が現実的なものとなる。

 『隕石』を乗り物などに動力源として搭載してやるとする。これまでの実験で、『隕石』が吸収したエネルギーは、実に石油タンカー1艘分のガソリンを燃やして得られるエネルギーに匹敵する。例えば、この『隕石』を自動車に積んでやれば、燃料の追加や交換無しに、周囲から石油タンカー1艘分のエネルギーを吸収、すなわち、利用できることになる。買ってから壊れるまで乗り続けても、一度も燃料補給をしなくてもいいような自動車ができあがる。

 ……というような話が一人歩きをしたのだが、実のところはまだまだ問題が大きかった。まず、それだけの熱をどこから奪うかという問題がある。いくら、奪える熱の量が大きくても、奪う元がなければ何も起こせない。

 残念ながら、周囲の大気は期待されるほどの熱量を持っていない。小さな自動車のエンジン程度の出力を出すためには、毎秒10リットルほどの空気を絶対零度近くまで冷やしきる必要があり、とても実現できそうにない。

 もっと出力が小さな機器であれば十分に実現できそうだったが、『隕石』は破壊不可能な、携帯するには大きすぎる塊でしかない。その上、世界に42個しか存在しないものを実用的に利用できるはずもなかった。


 数年が経過し、次の画期的な発見は、『隕石』の精製方法が明らかになったことだった。

 発明者の築島博士は、発見を説明する記者会見の席上で、次のように述べた。

「真に画期的な科学的な発見というのは、全く視界の効かない霧のかかった人跡未踏の大陸で、あるかどうかも定かではない山の頂へ到達する道のりを見つけるようなものです。この度の発見が容易であったとは思ってはおりませんが、『そのような山がどこかにある』という確信が元より与えられていたことは、我々のチーム一同が迷わず前進する上での強い心の支えとなりました」

 博士のチームは『溶けない氷』が存在するということは、「温度が下がるにつれて比熱が爆発的に大きくなる物質が存在する」はずだと仮説を立て、そのゴールから出発し、物理法則と矛盾しない道のりを選びつつ、迷路を逆に辿ってスタートへ至るような発想でついに発見を成し遂げたのだった。

 博士は発見を「比熱発散現象」と名付けた。博士が作った比熱発散物質は、冷やされ、絶対零度に近づくにつれて、その比熱が極限まで大きくなっていく。

 発見により、『溶けない氷』現象の「最高の電池」としての可能性が開けた。どこかの「充填工場」で、比熱発散物質をそれよりも冷たい物質に触れさせる。絶対零度近くまで温度を下げた液体ヘリウムに漬けてやればいい。すると、比熱発散物質は液体ヘリウムに熱を奪われて温度を下げる。温度が下がるにつれて比熱が巨大化していくので、冷やせば冷やすほど、温度変化は緩やかになる。結果として、従来の常識では考えられないぐらいに、冷える。

 冷やされた比熱発散物質を機器に搭載し、通常のエンジンとは逆向きに熱機関を挟み込んでやれば、動力を得ることができる。スターリングエンジン辺りが適当だろう。冷やされ方が尋常ではないので、そうやって搭載された比熱発散物質は、機器が経年劣化で壊れるぐらいまで燃料補給無しに動力源として使い続けることができる。

 エネルギーの運び方に革命来たる!……と大々的に報道されたが、それもまだ楽観的な見方だった。比熱発散現象が、絶対零度近くの極低温でしか起こらないのだった。そのため、そこまで冷やすコストが馬鹿にできない。

 発明は、極低温を必要とする分野などでは即座に革命をもたらしたが、みんなが使える技術として普及するのはまだまだ先のことだと思われた。


 さて、そうこうしている内に、別のXデーが到来した。

 博士の発見から数年が過ぎ、『隕石』が築島博士の言う比熱発散物質ではないことが証明されてしまったのだ。

 博士は、発見と同時に、比熱発散現象の原理を説明できる理論も発表していた。そして、比熱の増大には限界があること、そこから導き出される結論として、『隕石』が吸い取れる熱量には、理論的な上限が存在することを示した。逆に言えば、どんなに冷やされた比熱発散物質であれ、ある程度の熱量を加えれば比熱の発散が収まり、普通に温度が上昇し始める事になる。

 最初に発見された『隕石』のサイズならば、どんなに大きく見積もっても、タンカー100隻分のエネルギーを投入すれば、温度の上昇が観測できるようになる、と予言したのだった。

 そして、ずっと続けられていた『隕石』を暖める実験の結果、その予言が外れた。

 予言を遙かに超えるエネルギーを吸収してなお、『隕石』が暖まる気配は見えなかった。

 予言が外れたにも関わらず、博士は、心の底から嬉しそうに声明を発表した。

「私はこれを喜ばしいことと考えております。私の理論は、私の作った種類の比熱発散物質がどのようなものであるのかは説明できても、『隕石』の温度の変化の無さは全く説明できないのです。これはつまり、世の中には少なくとも異なる2種類の比熱発散現象が存在するという事を意味すると私は考えています。私が発見した物質で起こる比熱発散現象と、『隕石』に起こっている発散現象の少なくとも2種類。超伝導の理論でも同様の事がありました。初期に構築された理論では説明が付かない別種の超伝導現象が発見され、それは、その後の高温超伝導理論の発展へと繋がりました。すなわち、今回の『発見』は、比熱発散現象には、まだまだ別の可能性が存在しうるという喜ばしい未来を我々に教えてくれるのです」

 実際のところ、『隕石』も、博士の発見した比熱発散物質も、使いにくいものだった。極端に比熱が高まるのは絶対温度近くに限られるため、その特性を生かそうと思うと物理的な限界近くまで、徹底的に冷やす必要があった。

 宇宙船の再突入時のシールドや、核融合炉の冷却用などの極端な用途での実用に向けた開発は進んでいたが、壊れるまで充電が不要な携帯電話の動力源というような日常的な機器に使うには、コストがかかりすぎるのだ。

 より高い温度で比熱の発散が始まる物質が発見されれば、世の中はがらっと変わる。博士の声明は、そういう期待に満ちた時代の到来を予感させ、発見へ向けた競争で、世界中は大いに盛り上がった。


 ところが、最終的な結論として、その博士の予想も間違っていることが分かった。

 ある日、築島博士は、至急に意見を求めたいという内容で、政府からの呼び出しを受けた。

 赴いた博士を出迎えたのは、総理大臣を始めとする数人の政府高官らだった。取るものも取りあえず、博士は1通の文書を手渡された。


 親愛なる地球の皆様。

 贈り物は届きましたか?

 当文明は、生まれ育った星系付近で、広い宇宙においても極めて希有な、豊かな天恵に巡り会いました。我々はこの偶然が、宇宙における我々の使命を示すものだと考え、他の皆様と分け合う事業を推進しております!

 既に数多の文明が、超空間ネットワークにより交流を深めております。すぐに気付かれるであろうとは思いますが、そう!この度の贈り物は、地球の皆様の我々のネットワークへの参加のお誘いなのです。

 幸いにして、我らの最古の隣人が、遙か遠方を正確に狙って物体を亜光速で投射する技術に長けており、地球の皆様へも無事に届けられるものと確信しておりますが、万が一にも、人的被害等が出ておりましたら、改めて補償させて頂く所存です。

 では、ネットワークへのご参加をお待ちしております。皆様に豊かな未来があらんことを。


 短い手紙を読み終わり、博士は大きくため息をついた。

「つい最近発見された、地球へ向けたメッセージと思われる電波信号を解析したものです。発信源はまだ特定できていませんが、天文台の記録を洗い直した限りでは、ちょうど、例の隕石が落ちてきた頃から電波は地球へ届いていたようです」

 そう言ってきたのは、博士とも親交が深い科学大臣だった。

 手紙をそのままに解釈すれば、壊れない荷物を亜光速で投げつける一方、同時に着くようタイミングを合わせて、荷物の中身を説明するメッセージは、別途、電波で送りつけてきた……ということなのだろう。

「これは……やっかいですね……」

 博士がうめく。

「どう思われますか?」

 そう聞いたのは総理大臣、その人だった。

「わざわざ私が呼ばれたという事は、この手紙が悪戯の類ではなく、本物であるとしての意見をお求めでしょうから、その前提でお話ししますが……」

 博士は、そう前置きしてから言った。

「宇宙人が言うところも信じるとすれば、42個の隕石は、『溶けない氷』などではなく、超空間ネットワークとやらを開くための『鍵』であるから、是非とも『扉』を開いて参加せよ、と……」

「自分たちより進んだ文明と接触することは危険だ」

 横から口を挟んできたのは防衛大臣だった。

 それは、確かに、地球の歴史が証明している。今のところ残念ながら。

「ふむ……それはどうなんでしょうね?」

 少し考えるようにしてから、博士は疑問で答えた。

「我々は、彼らの想定とはずいぶんと違うところへ来てしまっているようですよ?」

 手紙を指して言う。

「これを信じるのであれば、彼らにとっては、『隕石』は『鍵』としての使い方しかなく、それを解析すれば、必然的に『扉』を開く理論を発見出来ると、彼らは考えているのでしょう」

 『隕石』の正体を完全に見誤ったことになる博士は、感慨深げにため息を付いた。

「……ところが、我々はその理論に辿り着かなかった」

「そう、宇宙人と我々には科学技術にそれだけの差がある。これを危険と言わずしてなんと言うのか」

 そう言う防衛大臣を制して博士は続けた。

「いえ、『辿り着けなかった』のではなく、『辿り着かなかった』です。そう一方的でもないでしょう。逆に、彼らが思いもよらない発見をこちらはしているではないですか」

 もったい付けるように話を区切る博士。

「……比熱発散ですね」

 答えたのは文部科学大臣だった。

「はい。彼らは、あの現象は発見できていないのでしょう。もし発見済みであれば、こんな、誤解を生むような()()()になるはずがないですから。『隕石』は比熱発散とは別の現象だから、と分かるように示すでしょう。もう少し、『隕石』を鍵として使う方法、超空間ネットワーク理論のヒントを添えるなり」

 それを成し遂げた博士は、誇らしげに言った。

「我々は、彼らが全く想像できていないテクノロジを少なくとも1つは発見した訳です。一方的な技術格差というほどには、悲観的な状況ではないでしょう」

 今後、再び始まる、そこにあることが確信できる山への登り方を見いだす、新たな研究競争の事に博士は思いを馳せた。

 奇妙な発見へと遠回りをした地球人たちが、超空間ネットワークに暖かく迎えられるかどうかはこれからの研究開発次第だった。


 さて、その後、見えている山が幻覚であってもとにかく登り切ってしまうことに長けていた人類は、多くの苦労の末、ついに超空間ネットワークの扉を開くことにも成功した。

 そして、扉の先で出会った宇宙人は、地球人の来訪に大いに驚くことになったのだった。

 彼らは、自分たちでは解析できなかった謎の物体を近くの他の文明に送り込み続けていたのだった。その際、様々に思わせぶりな内容ででっちあげた適当なメッセージを添えることで、投げ込み先の連中に代わりに調査させるという、ちょっとした悪事に手を染めて。

 無茶苦茶な高温という表現は、爆発とか魔法とか必殺技とか、とんでもない破壊力を持った何かを示すのによく使われます。一方で逆の、無茶苦茶冷たい物質というのはあんまり見かけないな、と思って書いてみた話です。


 ただし、熱い方の上限は緩い一方、冷たい方は絶対零度より温度は低くならないので、とんでもなく冷たい物質には限度があります。漫画『Bastard!! -暗黒の破壊神』では、このことが氷魔法の使い手では炎魔法には勝てない理由とされていて、おもしろい理屈だと印象に残っています。が、温度に限度があってもなんとかならないものでしょうか。どんなに暖めても絶対零度から暖まらない、比熱が無限大に見える物質とかだったらどうでしょう?そんなものを海に落とすと全球凍結を起こして地球は滅びます。逆に使い方次第では無限のエネルギー源にもなり得えるでしょう。


 ……ある日、悪の宇宙人が地球侵略の前準備として、全球凍結弾を地球へと落として来た。しかし、地球防衛科学研究所は、そのコアとなる無限に冷たい物質を逆に利用、それを動力源として組み込んだ巨大戦闘ロボを作り上げ、侵略にやってきた宇宙人を迎え撃つのだった!!


 ……とか。と思って雑な温度シミュレーションプログラムを書いて計算してみたら、直径数メートルぐらいの氷の玉までしか成長しなさそうで、海を全て凍らせるには弱くて地味な結果となりました。エネルギー源として見ても、ものすごい量の空気を吸い込み続けて液体空気を排出する変なロボになってしまいます。


そんなわけで地味になってしまったのがこの話です。

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