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黒の人  作者: ひじり
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【六章】二択のお話

 変な音が、空に響いていた。雲の上を走る小型ソリが、モクモクと煙を上げている。

「ねえ、ほんとに大丈夫なのっ」

 助手席に座る女の子が、古臭いクマのヌイグルミを両手で抱えながら呟いた。機器の調子が悪いのか、ソリはフラフラと蛇行運転を続ける。操縦桿を握り、振り落とされないように角度調整するのは、操縦士のエズだ。

「ヒャッハー、ツイラクスルゼー」

「クマー、縁起でもないこと言わないで!」

「カーミン、クマー、揺れるから気をつけろ」

「もう揺れてるから!」

 ガタッ、と座席が浮き、カーミンと呼ばれた女の子は心臓が飛び跳ねる。

 クマーの台詞が現実味を帯び、生きた心地がしなかった。

「いきなりで悪いが、着地態勢に入る」

「いきなりでもいいから、早く下に降りて!」

「ヨーヨー、ナンカウシロコゲクサクネーカー」

「ああーっ、火が出てる! 落ちちゃうよ!」

「静かにしてくれ、操縦が」

 操縦桿を思いっ切り奥へと押し、ソリを急降下させる。

 風の抵抗を受けながらも、ソリは文字通り下界へと落ちていく。

「セイゼイシヌンジャネエゾー、オレサマハヒトリジャナニモデキネエンダカラナー」

 ケラケラと笑うクマーに言葉を返す余裕もなく、カーミンはソリにしがみ付く。操縦桿を持つエズは、地面が近づくと共に角度を変え、緩やかにしていった。そして、

「きゃっ」「っと」「オオー」

 三者三様、声を上げる。

 火を吹きながらも、二人が乗るソリは無事に下界へと着陸することができた。

「はあー、死ぬかと思ったわ」

「まだ危ないぞ」

 そう言って、エズは衝撃吸収用のベルトを外す。

 荷台へと回り込み、火が吹き出す個所を視認する。ただそれだけのことで、火は見る見るうちに小さくなっていく。煙を上げ、火を吹いていたのが嘘のように、ソリは元通りになった。

「コゲズニスンダナー」

「そうね」

 安堵し、胸を撫で下ろす。カーミンは、今生きていることに感謝した。

「さあ、出発するか」

「待って」

 操縦席に座り、エズは再びソリを走らせようとする。

 しかし、助手席に座るカーミンの妨害を受けた。

「疲れちゃった」

「寝てていいぞ、操縦するのはぼくだからな」

「違うの、今日は嫌なの」

「オトメゴコロハメンドクセーナー」

 カーミンは駄々を捏ねる。紙一重で危機をかわしたが、もしかすれば大事故に繋がっていたかもしれない。だから首を横に振る。今日は空を飛ぶな、と。

「じゃあ、下を走るか」

「それならいいけど」

 ホッとしたのか、カーミンは笑みを浮かべる。

「ッテカ、ナンカミエネーカ?」

「ん?」

 クマーの声を聞き、エズとカーミンが辺りを見渡す。

 少し離れたところに、町らしきものがあった。

「今日の目的地は、あの町にするか」

「賛成よ」

 二人の旅に、目的地は無い。故に、その時の気分で目的地を決めることができる。

「どんな町かなー」

「カジガオオイマチカモナ、クカカッ」

「クマーは黙ってて」

「オーヨ」

 足元の装置を踏み、無段変速機を入れ替える。

 ソリが再び走り始めた。但し、今度は空ではなく地面を。


「二択の国へ、ようこそ!」

 エズとカーミンが訪れた町は「二択の国」と呼ばれていた。門の向こう側には、綺麗な煉瓦造りの町並みと、行き交う人々の姿が見える。

「二択の国って?」

 カーミンは、入国審査官の男に問い訊ね、答えを求める。

 早く国の中に入りたくてウズウズしているのが丸分かりだ。

「この国は、二択によって成り立っています。何をするにも二択を迫られることになりますので、お間違えのないように、お気を付けください」

「二択か」

 ソリの故障が原因で、二人はおかしな国に来てしまったようだが、これも何かの縁かもしれない。エズとカーミンは、顔を見合わせ、口を開く。

「エズ、お腹空いた」

「じゃあ、行くか」

 旅の疲れも溜まっている。エズは、この国の宿場に寝泊まりすることを決めた。だが、

「それでは、準備はよろしいでしょうか」

 入国審査官の男がニヤリと笑う。その手には、金貨が一枚。

「コイントスをいたします。裏表どちらが出るか、二択でお答えください」

「えっ、いきなり?」

「はい。この国に入るには、二択に正解しなければなりませんので」

 二択に正解しなければ、と男は答える。

「間違ったらどうなるの」

「残念ですが、入国を拒否させていただきます」

 二択の国への入国審査に、書類の記入や荷物検査などは一切ない。

 必要なことは、ただ一つ。二択に正解することだ。

「ご確認ください。よろしいでしょうか」

 入国審査官の男は、金貨の両面を二人に確認させる。

 二分の一の確率で、二人は国の中に入れるか否かが決まってしまう。

「では、まずは貴方から」

 一人目はエズだ。男が、親指で金貨を弾く。右手の甲で受け止め、左手で隠した。

「裏で」

 これは二択であり、正解を掴み取るか否かは運に左右される。

 けれどもエズは、迷う素振りを見せずに裏を選択した。

「当たるといいね、エズ」

「当たるさ」

 二人は、危機的な状況下に置かれているわけではない。

 仮に、二択に外れたとしても、命を取られるようなことはないのだ。

「……お見事、正解です」

 男が、左手を離す。金貨は裏面を向いていた。

「次は貴女の番です」

「ええ、いつでも」

 エズに続けとばかりに、カーミンは鼻息を荒くする。入国審査官の男が金貨を弾き、右手の甲で受け止めるのを見届けると、迷わず口を開いた。

「表よ」

 正解か外れか。先ほどと同じように、男が左手を離してみる。

「……あー、外れです」

 はあ、と溜息を吐き、男は手の甲に乗った金貨を見せる。

「二択の国の規則ですので、残念ですがお引き取りください」

「えっ、わたしだけ?」

「勿論です。こちらの方は二択に正解しましたので、何も問題ありません」

 そう言って、男はエズに目を向けた。

 入国審査に通ったのはエズだけだ。カーミンは表を選択し、外してしまったので、二択の国に入ることができない。入国を拒否されてしまった。

「でも、二人一緒じゃないと……」

「規則ですので」

「そ、それじゃあ、もう一回だけ! 今度は当ててみせるわ!」

「規則ですので。また明日、お越しください」

 明日になれば再挑戦することが可能だ。しかしながら、それまでは国の中に入ることを許されない。つまり、エズの傍を離れることになる。

「ううー、エズー」

 途端に、カーミンは不安を顔に張り付け視線を彷徨わせる。その先に映るのは、旅の仲間だ。

「ぼくが二回続けて当てます。それでどうですか」

 見かねたエズが、一つの案を提示する。入国審査官の男に、エズは取引を持ち掛けたのだ。

「不正解ですと、貴方も入国できなくなりますが……」

「構いません」

 どちらにしろ、エズはカーミンを一人残して国の中に入るつもりはない。

 取引に男が応じなければ、ソリに乗って新たな目的地を探すだけだった。

「よろしいでしょう。では、」

 男は、エズの案に乗る。計三回、当てることなど不可能だと思っているのだ。

「……さあ。表と裏、どちらでしょうか」

「表です」

 金貨を投げ、男はしっかりと受け止める。左手を離して確認すると、金貨は表を向いていた。

「正解です。しかしもう一度ですよ」

「次も表で」

 投げる前に、エズが言う。

 眉を潜める男は、裏が出ろと心の中で叫びながら、金貨を弾く。そして、

「……貴方は強運の持ち主だ」

「たまたまですよ」

 男の右手の甲には、表向きの金貨が乗っていた。


「エズ、ありがとね」

「一人は退屈だからな」

 エズの手を握り、カーミンが並んで歩く。

 二択の国に入った二人は、まずは宿場へと向かうことにした。

「それにしても、変な国ね」

 街中を歩いていると、人々の声が耳に届く。

 誰かが「今日のお昼はどこで食べようかな」と言えば、「この店とあの店、どちらか二択で決めよう」と別の誰かが提案する。

 また別の誰かが「明日は何時に集合しようか」と訊ねれば、「二択で正解した方が決めよう」と話し相手が二択を持ち掛ける。

 右も左も二択の話ばかり。ここに住む人々は、常に二択を迫られている。

「エズ、見つけたわ」

 人にぶつかりそうになりながらも建物を一つずつ見て回っていると、カーミンは宿場を発見する。エズよりも先に見つけたことが嬉しかったのか、得意気な笑みを浮かべていた。

「ほら、早く入ろうよ」

 急かされ、エズはカーミンと共に宿場の中へと入る。

 すると、宿場の主の男が二人の姿に気付いて頭を垂れた。

「いらっしゃいませ」

「二名よ、部屋は空いてるかしら」

「お二人様で、一泊銅貨四枚のお部屋が空室となっておりますが、いかがでしょう」

 カーミンがエズの顔を見る。

 エズが頷くのを見て、カーミンは視線を宿屋の主へと戻した。

「それでいいわ、お願いね」

「畏まりました。因みにですが、」

 宿場の主は、天井を指差す。

「本日の泊り客の人数を当てることができましたら、一泊で銅貨二枚に割り引かせていただきます。不正解の場合は、倍額をお支払いいただくことになりますが、いかがでしょう」

「……それって、二択?」

「はい、勿論です」

 入国審査に続いて、二人はまたしても二択と向き合うことになった。

「どうする、エズ」

「受けよう」

 迷わず、エズは二択に乗る。

 宿場の主は目を細め、笑みを浮かべた。

「五名と六名、どちらが正解でしょうか。お答えください」

「六名で」

 すんなりと答えると、宿場の主はエズに向けて拍手を送る。

「正解です! まるで初めから答えが分かっているかのようでしたね!」

「エズだもん」

 宿場の主の声に、代わりにカーミンが返事をする。

「では確かに、銅貨一枚を頂戴いたします」

 二択に正解した二人は、銅貨二枚で一泊することができた。

 支払いを済ますと部屋の鍵を受け取り、階段を上って二階へと向かう。用意された部屋の扉の前まで歩き、鍵穴に鍵を差し込み、室内へと入った。

「いい部屋ね。気に入ったかも」

「ニタクハメンドクセーケドナー」

 クマーをベッドの上に置いて、カーミンは背伸びをする。

 エズが木窓を開けると、陽の光が差し込んできた。

「ん?」

 二択に賑わう景色を眺めていると、隣の部屋の木窓が開く音が聞こえた。

 窓の縁から顔を出し、エズは隣に視線を向ける。

「はああぁ、どうすればいいのかしら……」

 整った顔立ちの女性が町を見下ろし、深い溜息を吐いていた。

「なに、誰かいるの」

 女性の声に気付き、カーミンがエズの傍に寄る。

「……あの人、何か悩んでるみたいね」

「そうだな」

 返事はするが、エズは興味がない。視線を前へと戻し、二択の国の景色を堪能する。しかしながら、カーミンは興味が沸いてしまったようだ。

「ちょっと待ってて」

 窓から離れたカーミンは、扉を開けて部屋の外へと出てしまう。エズは嫌な予感がしたが、既にカーミンは部屋の外だ。回避するには手遅れだった。

「エズー、お客さんね」

 ほんの僅かな時を経て、カーミンが部屋に戻ってくる。隣の部屋の女性を連れて。

「この人ね、二択で悩んでるの」

 エズは溜息を吐きたくなったが、ギリギリのところで呑み込んだ。

「どんな悩みですか」

 悩み相談を受け付けているわけではないが、カーミンが連れてきてしまったのだから仕方がない。エズは、隣室の女性の話を聞くことにした。

「わたくし、とっても罪作りな女よ」

 その女性は、生まれも育ちも二択の国で、二択と共に成長してきた。これまでに幾度となく二択を迫られてきたが、その度に正しい道を選択し、無事に切り抜けていた。

 けれども、今回ばかりは決められない。

 隣室の女性は、二人の男性から結婚を申し込まれていた。

「モテるのね」

「ええ、そうなのよ。モテてモテて大変ですわ。生まれ持った美がこんなにもわたくしを悩ませるだなんて、本当に困ってしまうわ」

「……エズ、なんだかちょっと苛々したかも」

 小声でカーミンが呟くが、エズは何も答えない。

「ああっ、もうっ、一人を選ぶなんて罪深いこと、わたくしにはできないわ! ずっと我慢してきたけれど、もう二択は懲り懲りよ!」

 両手で顔を覆い、モテすぎることを嘆く。その傍らでカーミンは眉根を寄せている。この女性が何事かを嘆く度に、カーミンの苛々が態度に現れ、手に取るように分かる。

「……仕方ないですね」

 呑み込んだはずの溜息を吐くと、エズは口を開く。

「貴女の願い、ぼくが叶えてあげます」

「え? わたくしの願いを?」

「はい。二択が嫌なんですよね」

「そうよ、わたくしは二択なんて嫌いですわ!」

 女性の言葉を真に受け、エズは左の手の平を開く。

 すると、モヤモヤと煙のようなものが立ち昇り、室内を覆っていく。

「安心してください。これでもう、貴女は二択に怯えずに済みますから」

 エズを赤の人だと勘違いした女性は、歓喜する。

「ありがとう、まさか貴方が赤の人とは思いませんでしたわ! これでわたくしは二択から解放されるのね!」

 何度も礼を言い、女性は隣室へと戻って行った。

 その直後、廊下に足音が響く。それは一つではなく、複数の足音だ。

「あれっ、誰か部屋に入っていくけど」

「男だろ」

 淡々と答え、エズは窓際へと移動する。カーミンは扉を閉めて、エズの傍へと寄った。そして気付く。隣室の窓から、男達の声が聞こえてきた。それは女性への求婚の台詞だ。

「エズ、二択のままだけど」

「よく聞け」

 耳をすませて、声を聞き別ける。するとようやく理解することができた。

「もしかして、三人いるの?」

「その通り」

 女性は、二人の男性から求婚を申し込まれて困っていた。

 だから、エズはその願いを叶えてあげた。二択ではなく、三択になるように、と。

「ああっ、あああっ、どうすればいいの! わたくし、もっともっと悩んでしまうわ!」

 女性の声が響く。今までは二択を迫られていたが、今回は三択を迫られることになり、更に頭を抱える事態に陥っていた。

「どうして三択にしちゃったの。一人にすれば迷うことなんてないのに」

「ぼくが三人いたら嬉しいだろ」

 小首を傾げるカーミンに、エズが答える。

「……んー、言われてみれば確かに……って」

 カーミンは、エズが三人いる状況を想像してみる。

 確かにその通りだと納得し掛けたが、茶化されたことに気付いた。

「エズは子供ね!」

「ヒヒヒ、オメーモダロー」

「ついでに言うと、カーミンは一人で十分だ」

「え? わたしがたくさんいたら、迷惑だって言いたいの?」

「ヤッパガキダナー」

「クマーは黙ってて!」

 くくっ、と喉を鳴らし、エズはそれ以上答えない。頬を膨らませるカーミンの腕には、ケタケタと笑うクマのヌイグルミが一つ。

「マヌケター、コノコトダゼ。ヒトリイレバジューブンッテコターツマリヨー、ウラヲカエセバヒトリノママデイイカラ、ズットソバニイテホシイッテコトダローニヨー、カカカッ」

 クマーの声は、残念ながらカーミンには届いていなかった。


 あくる日。宿場を発ち、二択の国の外へと出る為に、二人は出国手続きを行なっていた。入国に二択、出国にも二択。この国は、何をするにも二択を迫られる。

「今日はわたしが先に選ぶから」

 そう言って、カーミンは一歩前に出る。

「裏でお願い」

「投げる前ですけど、本当に裏でよろしいでしょうか」

「大丈夫よ、今日は当たる気がするの」

 笑みを浮かべるカーミンを横目に、エズは視線を落とす。そして、

「どちらも出ませんよ」

 エズは、カーミンの予想に答えをかぶせてきた。

「……それは、どういうことでしょうか」

「そのままの意味です」

 エズは、裏表どちらも出ないと答えた。言葉の意味が理解できないまま、出国審査官の男は、指で金貨を弾く。だが、

「あっ」

 男は、金貨を取り損ねてしまった。

「エズ、これって」

 床に落ちた金貨の行方を目で追い、カーミンは驚愕する。男が指で弾いた金貨は、床のひび割れた個所に挟まり、裏にも表にもなっていない。

「まさか、こんなことが起こるなんて……」

 カーミンと同じく、金貨を見て目を見開く男は、信じられないものでも見たかのような表情を作り込んでいた。それもそのはず、ここは二択の国なのだ。二択以外の答えなど存在してはならない。それなのに、金貨は裏にも表にもならなかった。

「では、ぼく達はこれで」

 床に両手を付き、金貨を間近で眺める男を余所に、エズはカーミンの手を引く。二人は二択の国の外へと出てしまった。

「どうなってるの」

「簡単なことさ」

 小型ソリを具現化し、荷物を置きながら、エズは疑問に答える。

「二択の国は存在しなくなっただけだ」

 この国は、エズが隣室の女性の願いを叶えた瞬間から、三択の国へと変化していた。その事実に人々が気付くには、まだまだ時間が掛かりそうだが、エズには関係ない。

「さあ、今度は故障しないといいが」

「思い出させないでよ、もうっ」

 二人を乗せたソリは、ゆっくりと走り出す。

 地を離れ、空へと向けて。


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