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第3話 『アーシア』という世界

 この物語の舞台は、『アーシア』と呼ばれる世界だ。

 

 我々とは異なる次元の異世界である。中心の大島ノア、と3つの大陸(東、西、南の大陸)、群島の島々が確認されている。アーシアにも我々と同じような人類(二足歩行で知力が高い種を指すだけで、地球人類と同じというわけではない)がいて、アーシアの「支配者」となっている。

 

 しかし、いつからだろうか?

 

 アーシアの支配者であるはずの人類が、強大な竜に脅かされるようになったのは・・・。


 ドラゴンは、アーシア世界の人類にとって暴虐な侵略者だ。放っておけば、人類は滅亡していく道を辿ることは歴史(「第1話」を参照)が証明している。人は知恵をつくし、これに対するが、どんどん追い込まれていった。


 そこに「剣聖」というドラゴンに対する力が生まれたのは、人間にとって幸運だったのか神の導きだったのかはわからないが、人間とドラゴンのアーシア世界での()()()()開かれた。

 

 しかしながら、それは、お互いを侵略しないと言うことを意味したのではない。

 

 相争い互いの(剣聖とドラゴンの)力の均衡の上に成り立っている危いものであることを忘れてはならない。人間はドラゴンと外交交渉をしているわけではなし、条約を結んでいるわけでもないのだから。嫌、例え結んでいたとしても、時の経過により破られない保証はない。


 人類にとって、ドラゴンはいつ襲ってくるかもわからない暴虐の徒であることには変わりはない。


 そして、アーシアの人々は気づいている。


 剣聖に頼るだけでは駄目だ。

 自ら抵抗する意思を示し、侵略者に愛する者、守りたい命や自由を奪われないために自ら剣を取らなければならないと。

 

 例え、そこに死や恐怖、絶望が待っていようとも、人々は戦うことを止めない。

 

 自ら立たない者に、手を差し伸べる者はいないし去っていく。


 抵抗、反抗、反撃、摩擦無くして、相手の情動を掻き立てるものはない。


 決して、人々の前に剣聖が現れたのは偶然ではないのだ。

 人々の侵略者ドラゴンに屈しないという意思こそが剣聖を呼び込んだ。

 そのことをアーシアの人々は忘れない。


 そして、人々は、今日もドラゴンに抗う。


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