試練 最高の収穫編
「つまり、あなたのご両親というか一族は、世界各地に迷宮を作って管理しているってことでいいのかしら? あなたは一人前になるために、ここにいると?」
「ええ、そうなの! 正直、まだまだ若いから管理は早いってママとパパは言っていたけれど、でも、どうしてもやりたくって! なんとかお願いして二千年はやく任せてもらったの!」
「…二千年って」
早すぎたんじゃねっと突っ込みそうになった。
そもそも、年齢がまるでわからない。そりゃ、長老や両親の年齢を考えれば、そうおかしなことでもない…いや、流石に一千年単位はおかしいだろ。下手すると彼女は万年単位歳なんだろうか。
それでもなお、輝かんばかりの魅力を纏っているから問題なのである。
「そしたら、まさか、迷宮自体を壊されるなんてことになると思わなくて。直そうとしても全然反応してくれないし、慌ててたらパパが残してくれた魔獣達が止めに行ってくれたんだけれど。みんな粉々になっちゃって…」
さすがに身内がやられたことは流せないのか、心底悲しそうな表情を浮かべている。罪悪感が重くのしかかる。いや、やっぱり毒されている。
そもそも、そんな真似をしたのだってこっちが殺されそうになったからじゃねえか。
「こっちだって必死だったんだ。いきなり落とし穴で待ち伏せまでされちゃ、なりふりかまってらんなかったんだよ」
「それは、ごめんなさい。パパがいつもやってる風にやってみたの。最近は探索する人も少なかったから、ちょっとはりきっちゃって、でも、まさか初心者とは思ってなかったから」
「嘘。過去にそんなことがあったなんて聞いたことない。長老も言ってなかった」
「随分前の話なの。私になってからは普通っていうか、どっちかっていうとじっくり最下層に向かってくれるように誘導していたの。でも、誰も辿り着けなくて」
「だから、いきなり落としたっての?」
「そうなの。一組くらい、最下層に来させてもいいかなって。でも、さすがにいきなりここへ呼ぶのは管理者としてどうかなって思って。それなりのトラップを仕掛けて、全滅したら、こういう言い方はダメかもしれないけれど、私が治せばいいって思って。ほら、この迷宮内ならどんな傷でも治せるし。本当に死んじゃえなんて思ってたわけじゃないの!」
姉二人の質問にもフレイヤは真面目に答えている。
ただ答えている内容はどこか子供じみたもので、なぜか彼女の本心だろうなと確信できた。なんというか、そういう風に考えそうだなと思ったのだ。
「でも、あなた達は違った。私の試練を乗り越えるどころか、まさか階層主として手配していた魔獣達ですら倒してしまうんですもの。迷宮自体を壊されるとは思っていなかったけれど、私にとっては一番の記念でもあるわ」
「記念?」
「ええ。だってあなた達は私の迷宮における初めての踏破者だもの! 今回の歓迎会はそれも兼ねてるの! もちろんご褒美もある。あなた達には私の迷宮にある財宝を上げるわ!」
なんですと?
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