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それからのこと 参


「どうしてそう極端っつーか、どうしようもないことが書かれてんだよ…」


 呆れ半分、諦観半分。もはや自分ではコントロール出来ない事象ばかりすぎてどうでもよくなってきた。いや、確かに大陸が沈むなんて大事件が起きれば世界が滅びるなんて話にも繋がるように思えたが、だったらおれにできることなんて何もない。というか、それこそこの親父が何とかすれば良いんじゃなかろうか。

 

「それくらいで悲観するな。それはまだ序章ですらないぞ」


「もうなんでもいいよ…」


「そんな。こんなこと、私知らなかった。どうして、お父様はこんなものを…」


 なぜか発破をかけてくる親父。テンションだだ下がり続けるおれ。シリアス度が増していくフレイヤ。

 状況は明らかにカオス度を増していく。

 そりゃね? たしかにおれの心情なんてもんは世の中の流れには何の関係もないなんてのはわかるよ? でもね、その場に相応しくないやつがいるのにどうしてここまで怒涛の展開で進むのかがわからない。

 むしろ、フレイヤの方がこの状況に順応しているんじゃなかろうか。食い入るように本を読み進める彼女の姿にどうにかしてこの場から離れる方法を考えることにした。…まぁ、どうせ無駄なんだが。親父がやれと言えば断ることなんてできるはずがない。あとは自分にできることをしっかりやるだけである。


「まぁ、とにかくだ。詳しい内容はこれからフレイヤに読み聞かせてもらえ。お前がやるべきことは彼女と暮らし、滅びについて知りながら米を作って村を守るんだ。もちろん鍛錬も欠かすんじゃないぞ」


「言われても未だに意味がわかんない状況なんだけど」

 

「わかりました! 二人で世界を何とかしましょうっ!」


「えぇ…」


 フレイヤのやる気がどんどん増している。それがマジで面倒臭いと感じつつあった。いや、世界を救うとか心底どうでもいい。そもそも、今更ながらこの親父が本気でそんなことを考えていること自体がどうにも胡散臭くなってきた。

 

 この馬鹿親父は何のために息子にまで世界を救わせようとしているんだろうか。


「やる気があるのは良いことだ。お前も見習うんだぞ、トール」


「そうですっ! 今すぐにでも同棲しましょうっ! 大丈夫ですっ、この本に二人は幸せに暮らすって書いてあります!」


「そんな御伽噺のモノローグみたいなこと言われてもなぁ…」


「今すぐです! もう時間がないんですっ!」


「時間がない?」


 その言葉が気になった。

 そんな近々に起こることだとするならば話は別だ。あまりにスケールの大きすぎる話で勝手に随分先のことだと思っていたが、フレイヤや親父の反応を見る限り違うらしい。

 フレイヤはどこか興奮した様子で言った。


「あとたった十年しかないのっ! このままだと手遅れになっちゃう!」


 うーん、十年かぁ。

 ダメだ、どうにも実感が湧かない。

 資格勉強ですら数年単位なのに十年となると遠い未来の出来事と同義にしか思えなかった。おれの反応の芳しさを感じ取ったのだろう、フレイヤは更なる爆弾を投下した。


「魔王アスラ! 彼女が悪堕ちする前に、どうにか止めなきゃいけないのっ!」


 なんですと?


 

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