マイホーム
めっっっちゃ困ってたァ!
思いつかなかったァァ!!
友達3人に相談してやっとまとまったぁぁ!
子供達は楽しく遊んでいる
しかし、楽しい時間は
あっという間にすぎるもので
いつの間にか帰る時間になってしまった
「ねーねー?もうそろそろ帰る時間だよぉ」
女の子が声をかける
「んぇー、あと少し遊べるよー」
男の子2人は遊び続ける
「それ終わんないやつ!」
女の子は口をふくらまし2人の頭を叩く
「わかったッわかったからぁ」
少し名残惜しそうにするも
片付けを始める2人、その2人を見て
満足そうに女の子が頷くと
「一緒に帰ろ!」
そう言って片付けを見届け三人で
一緒に外に出ると
「じゃあ!僕こっちだから!」
「うん!バイバイ!」
「私こっちだから!じゃーねー!」
そう言って2人は走って
家に向かったのであった
「楽しかったぁ」
余韻に浸りながら歩いて帰る
とてものどかな田舎に生また
僕の、いつも帰る時に歩いていた道
いつもの見慣れた自然の景色
でも、今日はとても鮮やかで
ハッキリと色が目にうつりこむ
空気はとてもサラサラとしていて
気分はとてもスッキリしていた
何も考えず歩き、
家に着いた、おおきな声で
ただいまと叫ぶ
しかし、返ってきたのはお帰りではなく
「おそい!どこで何してたの!!」
という、怒りの声であった
その声で自分が約束の時間を
超えてしまっているのに気づく
そして、女の子が頭を叩きに来た時
もう少し遊べると、言っていた自分を思いだす
あの時既に帰らないと
間に合わない時間だったのだ
しかし、遊びを優先してしまった
やってしまったのだ、
こうなることはわかっていた
頭の中からあえて外に外して
考えようとしなかった
「友達と遊んで
一緒に帰ったから遅くなったの!!
そんな怒らなくてもいいじゃんか!!」
僕は、今の楽しい気分を壊されたくなかった
傍から見ればただの逆ギレである
しかし、彼はまだ小学生、
逆ギレという単語は知っていても
どういう意味なのかまでは理解していない
「遅かったら心配するでしょ!!
逆ギレしないの!!」
「逆ギレしてない!!」
イライラしてきた自分の気持ちを
抑える方法をまだ分からない僕は
大きな声で叫ぶと鞄を部屋で投げる
ドスンッと、音が辺りにひびいた
「鞄を投げない!鞄が痛がってるでしょ!!」
大きな声が家に響く
僕はその声を無視して明日の準備を始めた
しばらくするとリビングから
「お風呂出来たから早く入りなさい!!」
とお母さんの声が聞こえた
僕は返事をすると
着替えを持ってお風呂に入る
お風呂から出るとお父さんがテレビを見ていた
するとお母さんがご飯を机に並べる
僕もそれを手伝い
みんなでご飯を食べる
お母さんがお父さんに
「テレビ見ながら食べるのは
作る人に失礼だと思う
美味しさも半減しちゃうよ」
そう言われると
お父さんは無言でテレビを消す
静かなご飯の時間、気まずい空気がただよう
僕はさっさとご飯を食べおえると
食器を片付けて部屋に戻り、本を読んで
眠りについた
子供あるある、、
イライラの抑え方がわかんないから
物にあたっちゃったり、
無視したりしちゃうんだよね
大人でも、しちゃう人はしちゃうけどね、
v(。`・∀・。)vィェィ♪
マイホームって聞くと
帰りたァい、帰りたァい
暖かい我が家が待ってい〜、
が出てくるのは僕だけ??