LOST METAシリーズ「LOST METAVERSE≪失堕の箱庭≫」設定・用語集(タワー篇)
■タワー関連
継承の螺旋
世界の底から天空に向けそびえ立つ塔。各荘園領主による調査、研究の対象であるとともに、探索と「略奪」の対象。高度3000ft,の上空に達し、もし現代の地球にタワーが存在したなら、離発着する航空機の航行を阻害していたことだろう。失堕の箱庭世界には、空中浮遊荘園以外に人工の飛行体が存在しない。戦闘機、旅客機、飛行船、気球、風船、凧、UFOといった飛行物体の存在は、失堕の箱庭世界の歴史についぞ登場することはなかった。なお人類は魔導により飛翔することが可能であり、生物の分類上、飛翔生物に含まれる。また、低空には飛翔生物の存在が観測されている。
継承の螺旋には大小さまざまな形状のものがあり、未だ人類によって発見されていないものも多い。個々のタワーの規模に応じて、フロア階層の数や内部隔壁によって隔てられた隔室の数は異なる。
隔室
継承の螺旋の内壁に遮られた区画のこと。それぞれに異なる条件を与え、生態連鎖に差異を持たせた実験装置の一部。第3段階の融合フェイズにおいても、種の変質を鈍化させるために、作為的にその強度に差異が設けられている。忘却の囁き以降、隔室は図らずも主人公たち外敵の侵入を防ぐ役割を担っている。
生体隔壁
甲殻を持つ獣魔の硬質な外骨格を利用した移動式防御陣。物理的な破壊は非常に困難で、魔導による干渉をも阻害する。反射、吸収、変換等、その効果は生体隔壁を産出する獣魔の特性に依存する。獣魔の生死を問わず効力を発揮し続け、魔導による加工も可能。
防壁
中核体
継承の螺旋内生命体の頂点に位置する生命体。いわゆるボスキャラ。種としての血の繋がりはなくとも、ガーディアンたちは共通の儀礼伝送を持つことで、継承の螺旋内生命体全体を同族として認識している(種族ではなく語族の概念に近い)。全個体がピアツーピアでつながっているわけではないので、その情報の伝播には時間がかかり、さほど高速ではない。知識も中央集権型ではなく、それぞれの個体に分散型で蓄積されているため、ボスといえどもすべてを掌握しているわけではない。物理的な強者が必ずしも中核体ではないことが明らかになったことから、守護者たちは知性に基づいた一定の社会性を有する共同体を構築していると推測されている。
生態連鎖
継承の螺旋内生命体同士の情報伝達と支配の階層構造。儀礼伝送を通じ異種間でも伝達が行われている(と推測されている)。さながら、アリやハチの社会を思わせるが、異種混合のコロニーを形成している一方、異種間の生殖行動は確認されていないため、種の保存を軸にしたローレベルな社会構造ではない(旧人類文明遺産の保存を目的としているが、魔導文明の人類はそれを知らない)。
魔境 / 魔郷
タワーの内部のこと。人類の生存限界を超えた、人と非なる理に従って魔の者たちが巣喰う暗黒世界。魔境は自分たちの命知らずな「愚行」を、自ら揶揄して荘園領主たちが継承の螺旋内部をそう呼ぶ俗称。ゆえに魔境、魔郷と文脈により表記に揺れがある。
生存限界
継承の螺旋内における最前線。激化する守護者との戦闘の最前線であるとともに、発見、探索の哨戒線でもある。どの隔室を攻略し前線を押し上げる(物理的には下層に侵攻するため押し下げる)か、常にいくつかの選択肢がある。
ゲーム的には、守護者はその名の通り、専守防衛のスタンスを取るため、人類が放棄しない限り、前線が後退することはない。ただし侵攻順序や垂直方向への進軍の結果、敵側勢力の飛び地は発生しうる。
採鉱
楽園
おおむね上層〜中層階までではあるが、継承の螺旋内部には人類が完全制圧したエリアも存在し、前線の街は楽園と呼ばれている。こと交易の中継点においては、さながら大都市のような賑わいをみせる。領主の総意により、楽園は不可侵中立地帯として安全が保証されている。これは、楽園が弱体化すると、人類全体の侵攻に重大な損耗が起こるため1000年以上前に結ばれた絶対中立協定によるものである。楽園が特定の同盟の利益に左右されないように、没個性的な人造兵や人造人間にその運営が委ねられている。
頂上港湾都市
楽園のうち、継承の螺旋のルーフトップに位置する特殊なフィールド階層。大型の連座同盟が、傘下の空中浮遊荘園の各領主と共同で、独占排他的に支配している。継承の螺旋の関所として機能するため、通行する他勢力の領主が頂上港湾都市を領有されている継承の螺旋に侵入するためには、通行料を支払わなくてはならない。
ゲームルールとして、頂上港湾都市の領域内は、その時点で当該頂上港湾都市を領有している連座同盟の盟主の裁量で任意に都市開発できる。ヒエラルキー上位の領主は、下位領主が設営した施設を任意に破壊できる。よって、(何らシステム的な保護はないため)下位の領主はコミュ力を駆使して、自己の資産を守る必要がある(または下克上によりヒエラルキーを逆転させなければならない)。