第三話 玉座、誓い
人間達に復讐すると誓った後、セバスチャンに玉座の間に行くように言われて、玉座の間は何処ですかと聞いてみると彼は大変驚愕な表情をして心配されてしまった。
気を持ち直した彼は案内すると言って、セバスチャンに案内されながらも玉座の間に向かった。
玉座の間に着いた後、私はセバスチャンに言われた通りのことをやった。
黒いドレスの裾を持ち上げてからお辞儀をして、玉座に腰を下ろした。
「エリス様、あなた様が目覚めたばかりで申し訳ありませんが彼らはあなた様の信頼ある下僕である四天王の方達です。」
「忘れているかもしれませんが炎の四天王、レーヴァです。」
レーヴァ、炎ように燃える鬣の男で赤い鎧を着ている。
「同じく水の四天王、アクアです。そして、無口ですが私の後ろに居るのは風の四天王、アマツカゼです。」
アクア、それは水のように美しい青くて長い髪の少女で青一色のドレスを纏っている。
アマツカゼ、無口ではあるが緑に近い髪の少年で、黒いコートを着ている。
「雷の四天王、ゼウスだ。」
最後に前世でもその名を轟かしており、あの勇者カズトを相手に互角に戦った戦士で、その素性は鎧で隠されており、誰も顔を見たことがないらしい。
彼らが私の配下になるのか、仲良くなれれば良いけど前世の私が何かしら許せないみたいね。
「信用しているわよ。
それと誓ってくれないかしら? 未来永劫、決して私を裏切らないことを誓いなさい。」
私がそう告げると彼らは呆然としていたが、告げたことを理解したようで誓ってくれた。
「ハッ魔王様の命令であればその誓いを承けたまりましょうぞ。」
「誓いますわ。」
「僕も誓います。」
「主がそう仰るのなら誓おう。」
うん、これなら裏切らないね。
さて、次はゴブリンやオーク、オーガと言った魔族が紹介されて、これでお開きとなった。