幕間 バージバル王国のお知らせ
仕事の都合上、更新が大分遅れてしまい申し訳ありません。
バージバル王国の滅亡
それは世界に衝撃を与えた。
全国家の中でも低い武力を持っているものの、それでも魔族どもを追い払うことが可能な国だ。
なのに滅びたと聞けば驚かずには居られない。
直ぐに各国は偵察部隊を送り込んだが、帰ってきたのは「何もかも無くなっていた。」という残酷な報告だった。
何もないとはどう云うことなのかと各国の王が耳を傾けると思いもよらない物が帰ってきた。
「城も街も金も人も全て消えてしまいました。
ただ残ったのは教皇様だった遺体が晒されていました。
そして、その遺体の隣の看板には『この者は王国を滅ぼそうとした悪しき罪人であり、その姿は神の懲罰である。』と書かれておりました。」
「神の懲罰? 」
「はい、そう書かれておりました。
間違いありません。」
「そうか、お主は下がって良い。」
「はっ」
偵察部隊の一員を下がらせて、居なくなるのを確認すると考える素振りを見せた。
「神の懲罰······これは我々人間に対する警告なのだろうか?」
「それは解りませぬ、もしかすると魔族の仕業なのかもしれませんな。」
「魔族、確か今期の魔王は過去の魔王とは比較にならないほど強いと聞いていたが、直接バージバル王国を滅ぼしに来るわけあるまい。
やるとすれば奴の部下達だろう。」
「なるほど、それは有り得ますな。
それを神の懲罰とはなんと罰当たりな忌々しい種族なのでしょうか。」
「ふむ、神の懲罰だと騙った奴らにちょっとした仕返しが必要かもな。」
彼らは知らない魔王直々に滅ぼしたことを、彼らは知らない魔王の側には魔神が居たことを。
それを知るのはその時が来る時までであろう。
その国は北にある魔王城に暗殺部隊を送りつけたことが有るが、魔王の部下に殺られたか誰も帰ってくることはなかったという。
仮にもし、魔王のところに辿り着けても暗殺できるかどうか分からない。
だから、次の手段に出ることにした。
「奴隷どもを集めて人工勇者を作れ、世界の女神様もそれを望んでいる。」
「畏まりました。
直ぐに手配します。」
「頼んだぞ。」
そして、人工勇者を作ろうとしている国、アノール共和国は即奴隷達を集めて準備に取り掛かった。
そして、前世のエリスを処刑した国、アフレシア王国は特に反応を見せなかったが、調査に取り掛かった。
しかし、何も成果は出せず、調査は断念せざる得なかった。
「駄目だったか。」
「はい、こんなことは初めてです。
あんなに破壊されれば何も残っていませんな。」
「魔族どもの痕跡は見つかったか?」
「いえ、特に何も、魔族の痕跡は何一つありませんでした。」
「そうか、痕跡が無いとなるとちょっと厳しいが、所詮弱国······あんな国が無くともやっていけるわい。」
かつてバージバル王国はアフレシア王国の傀儡国であったが、期待されておらず元々切り捨てる国であった為、国ごと滅亡してくれて良かったと安堵していた。
「我々に勝てる国など何一つとしても無いからな。」
「確かにそうですな、どうやらアノール共和国が人工勇者とやらを作るらしいです。」
「人工勇者か······我が国の支援は必要か?」
「必要ないだそうです、どうやら奴隷を使って作るらしいです。」
「そうか······よし、勇者とその花嫁達を呼んでくれ。」
「畏まりました。」
◆◆◆
アフレシア王国の勇者視点
バージバル王国が滅亡しただと? ハッ所詮劣等の国だ、大したことはねえ。
どうせあのバージバル無能国王がへまやらかしてんだろ?
しかも、此処の連中はあの国を捨てたがっていたからな。
しかし、何故だ? いくらあの劣等国でも魔物を殺せるくらいは強いのに何で滅亡したんだ?
知ったことでは無いが、何か気味悪いな。
アイツを殺したからか? 違うな、俺は当たり前のことをしたまでだ。
悪人は勇者の手で裁いたからな。
しかも、信じたものに裏切られてたアイツの絶望しきった顔を見たときは笑いが止まらなかったな。
俺の嫁達に手を出したからだ······ざまあみろ!!
未だにアイツの処刑を思い浮かべて酒を飲みながら笑い飛ばしている奴もいるしな。
俺からしたらアレは良いイベントだったぜ、アイツが死んでくれたお陰で俺の勇者としての支持力が大幅に上がったし、何よりクソ雑魚魔族共の村や町を破壊しまくって、更に支持力が上がった。
この調子でそのまま行けばその内、四天王を倒せるし、もしかしたら魔王までも倒せば······クハハハ、その時が楽しみで仕方がないぜ。
「勇者様、国王様がお呼びです。」
「おお、今行くぜ!」
王様の話が終わったら今日は何をしようかね~、また何人か女の子を連れて抱きまくるか。




