第二話 目覚め
一人称が『俺』から『私』に変わり、TS要素が含まれます。
思考も男から女に変わり、口調も女に変わります。
「ハッ!!」
私は一体何を? 目を覚ましたら知らない人達がいっぱい居る。
「魔王様!! 目を覚ましたのですね!!」
魔王? 私はそんな名前じゃない。
私は王国の貴族だった筈だ。
そして、私は勇者に・・・ん? 待てよ? 貴族? 王国?
······思い出した! あの糞勇者め!! よくも私を処刑してくれたな!!
なーにが「俺のために犠牲になってもらって本当にありがとう」だよ!!
それにさっきから私の口調や一人称が女になっているけどそんなことどうでも良い!
「ねぇ、貴方・・・名前は何? それと種族は?」
「セバスチャンでごさいます。
種族はデーモンです。」
なるほど、悪魔というわけか・・・じゃあ私は何だろう?
「私は女? それとも男? それに私は何?」
そう質問すると男は目を丸く見開いたがすぐに答えを出した。
「何を仰って居るのですか? あなた様は女性ですよ? そして、あなた様は偉大なる最強にして最悪の魔王ではないですか。」
魔王ですって?
この私が? 貴族の男だったこの私が?
それに一つ気になることがある。
「私の名前は何?」
私の今の名前は何なのかとセバスチャンに聞いてみると
「エリス様です。」
エリスか・・・良い名前ね。
そして、私は身体を起こして近くに鏡があることに気づいて確認すると、納得した。
「やっぱりね。」
セバスチャンの言う通りに女になっていた。
背中まで長くて綺麗な銀髪を降ろしていて頭に二本の角を生やしており、女神のような可愛らしい顔立ちをしていて男なら虜にしてしまう程の王女や貴族令嬢より優れた美貌を持っている。
身体は華奢で、胸が少しだけ大きく、自分でも見惚れてしまうほどの容姿をして居た。
そして、黒いドレスとの相性は抜群で非常に完璧な美少女が写っていた。
もう貴族の誇りだとか、名誉だとかどうでも良い。
ならやってやろうじゃない!!
ふふふ、勇者達よ、待ってなさい。
必ず貴方達に復讐してあげるから。
魔王エリス:銀髪赤眼の角娘で美しい美貌を持っており、魔族だけではなく亜人でさえも虜にしてしまうほどの容姿をしており、王国に居る貴族令嬢や王女よりも綺麗な見た目をしている美少女
性格:同じ種族である魔族に対しては温厚的だが、人間に対しては非常に激しい程の憎悪を抱いる。
能力は不明
武器:主に使う武器は魔槍と魔剣の二種類で攻撃に特化しており、組み合わせによっては女神の加護を無効化できる。
魔法:闇魔法、天使や聖天使に匹敵するほどの殺傷力があり、その魔法を真面に受ければ唯では済まない。
人間に対して:とにかく人間に対して憎悪を抱いており、直々に殺すと決めている。