最近、呪いとかそういうのに敏感になっている圭斗くん
〜真夜中〜
ピンポーン
バルクのいびきしか聞こえなかった圭斗の家にインターホンが鳴り響く。
圭斗「んだ?こんな真夜中に...」
圭斗が目覚める。しかし布団から出たく無いので居留守を使おうと決める。
バルクは大きないびきをかきながら起きる気配を全く見せない。
ピンポーン ピンポーン
圭斗(しつこいな...誰だ?)
ピンポーン ピンポーン ピンポーン
圭斗(あーーー!!もうっ!うるせーー!!)
仕方なく布団から出てドアを開けようとする。
???「そこ...に......いる...こと.........は、わかっ...て.........る...」
圭斗「ひっ!」
圭斗(え?なになに?なんなの?怖いんだけど!なんかかすれた女の声がするんですけど…)
これ出たら殺されんじゃね?と思った圭斗は元とはいえ勇ましい者と書く勇者だったとは思えないほどビビり回れ右してまた布団にもぐった。
ガチャ ガチャ ガチャっ!!!
ピンポーン ピンポーン ピンポーン
圭斗は布団の中でガタガタと震えて怯えて音が止んでからも怖くて眠れなかった。元勇者の名が泣きますね。
フガッ!!
圭斗「ひっ!......なんだよバルクのいびきか...」
この始末である。
〜翌朝〜
バルクは朝の支度を終え会社に行こうとドアを開けた。
バルク「ん?」
ドアの向こうにはシーナが壁に寄りかかって寝ていた。
バルク「おお!どうした!シーナよ!なぜそんなとこで寝ている?」
シーナは起きて事情を説明した。実は昨日の夜 シーナは魔力探知で圭斗とバルクが近くにいることを感知しこの世界に来てから何も食べてなく何か食べさせてほしいというために圭斗の家に来ていたのだ。あと風邪気味で声がかすれている。
バルクは家の中に入れて自分が寝ていたところにシーナを寝かせた。
バルク「これでよし!」
バルクは圭斗から借りたサイズの合ってないパツパツのスーツを着て鼻歌を口ずさみながら出勤した。
〜2時間後〜
圭斗は目が覚めた。
圭斗「あぁ...もう10時か...」
圭斗(バルクはもう行ったよな.........⁈)
バルクが寝ていた場所にシーナが寝ている。
圭斗「え?バルクがシーナに?」
圭斗はプチパニックを起こしていた。
圭斗「いやいや そんなことはあるわけない。ああ そうか これは夢か!」
シーナ「あ…やっと…起きた……のね…」
かすれた声で言う。
圭斗(⁉︎昨日の女の声...?シーナが昨日のやつに取り憑かれた?いや違う!シーナがここにいるはずがないから昨日のやつが俺の夢に入って来たんだ!!!)
圭斗は一目散に玄関の方へ逃げ出していた。
超絶体調不良のためふらついた足取りでシーナが追ってくる。
玄関には窓がないのでいい感じに暗くなっていた。
圭斗「ぎゃーーー!!」
圭斗のプチパニックはパニックに上がった。
そのせいで空いていた鍵を閉まっていると思いこみ鍵を回した。もちろん鍵は閉まった。しかし圭人は後方を確認しながらドアノブを回しているので全く気づかない!
ガチャ ガチャ ガチャッ!!!
圭斗「え⁈なんで?なんで開かないんだ⁈鍵も開けたしチェーンも外したのに」
*鍵は閉まっている。
シーナが圭斗に追いつく。
シーナ「そういえば…昨日…なんで……開けてくれなかったの…?寒かった…のよ?私…」
圭斗のパニックが大パニックに上がった。
圭斗(殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される!!!)
圭斗は泡を吹いて倒れた。
シーナ「え?圭人?」
圭斗は死んだ。
殺されたわけでもなく勝手に自分で追い詰められて。
圭斗は死んでから真相を知った。
アミュ「…」
圭斗「…」
アミュ「二回連続でショック死ですね」
圭斗「お恥ずかしい///」
アミュ「あと一回でワールドレコードですよ」
圭斗「俺の他に二回連続でショック死をした人がいることにビックリです。」
アミュ「この際ですので言っときますね。あなたのパーティーの4人は全員あなたの世界に来ています。あ、でも何回でも死ねるのは貴方だけですから。」
圭斗「それ…なるべく早く言って欲しかったです。」
アミュ「善処しますね。」
圭斗「お願いします...。」
キムチ美味しいって最近気づいた