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私と言う個人  作者: 四月深欲
5/6

魔法の種類



何故そんな大事な事を忘れるのかと、自分の忘れっぽさにそうそう呆れながら転移魔法の展開準備に入る


「手伝う?」


と、悪魔が心配そうにこちらを見つめている

何かと過保護な所のある悪魔に私は


「心配ないから」


と一言

展開するために集中力をあげる。

右手を前に出し、手のひらを地面に向ける。


この方法は、我々の中では一般的な上級魔法に応用される。

我々の使う魔法は主に4つに分類されている。

1つは瞬時展開

手のひらを前方に突きだし展開する展開式だ。

この瞬時展開は上級魔法使いならば0.1秒とかからずに展開する事が出来る最も発動時間の短い展開式だ。

しかし速さはあるものの威力の制御が出来ず魔法見習いには使用が禁じられている展開式の1つでもある。

昔、人間が魔法に憧れていた時代。

我欲にまみれ己の力量も見定められず先走り過ぎた愚か者共が威力の制御が出来ずに失敗し呑み込まれたり代償を負ったりしていたようだ。


2つ目は手のひらを地面に向け、行う展開式。

正式な分類名は無く

皆、展開とだけ言っている。

この展開式は比較的制御が簡単で教える者が居れば誰にでも簡単に出来る展開式だ。


3つ目は触媒を使う展開式。

これは昔から使われていた魔法の1つで

結晶や宝石などを用いて展開される、方法を間違わなければ簡単出来る。

もし失敗しても触媒が失われるだけで身体がには何の影響も無い。


4つ目は最上位魔法

第一魔法から第三魔法までの魔法の事を示す。

この魔法は非常に強力で第一魔法に至っては大陸を1つ消す程の威力のものから1つの惑星を消滅させる程の威力をもっている。

故に使える者が少なく、使えるとしても使う事を拒む程と言われている。

とは言ってもごくごく稀に躊躇無く使う者もいる

私の両親がその内の二人だ

母は全力で大陸を消そうとしたし

父はそれを止めるべく使い、さらには母と共に歩む為に自らの身体を不老不死にした。



瞬時展開と展開と触媒は一位から二十位と呼ばれている

一位から二十位に行くにつれ扱いが難しくなっていく。

最上位魔法は第一魔法、第二魔法、第三魔法と別れていて第一魔法が最も扱いが難しい。



今回はその中から十五位に位置する転移魔法を使っている。

この転移自体は、下の位に似たものが存在するが生物を移動はさせる事が出来ない。

位が高いため集中力を高め展開している訳だ。


20秒が経過した頃、砂上に吹き荒れていた風が止む

何が起こったのかと展開式を止め辺りを見回す


「砂が邪魔でしょ?」


と悪魔は笑顔でこちらを見つめる。


「ありがとう」


私は悪魔にお礼をし再度展開に入る

砂が晴れたおかげでその後すぐに展開する事が出来た


目の前に眩い光の扉が現れ、私はその扉を軽く2回ノックする。

すると私達の周りに魔法陣が展開される

後は右足でその魔法陣を踏むだけだ、それで発動する。

踏もうとした時、悪魔が口を開く。


「帰ったら一緒にお風呂入らない?」


「いいよ」

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