12.【ミドルゲーム②】フォーク(両取り)とスキュアー(串刺し)
さて、ようやく次は『戦術』って言えるような内容に入ります。
ですから、ここに書かれている内容は普通の入門書にも載っています。
フォーク(両取り)とスキュアー(串刺し)です。
3話目で習ったのはタダ取り。これは相手が気づくと防げます。
でも、2つの駒を一度に狙うことが出来たらどうでしょう?
例えばこの局面を見てください。
次は黒の番ですが、黒は2つのナイトを両方逃がすことはできません。
つまり、この形に持ち込めば必ずどちらかの駒を取ることが出来るってことです。
じゃあ、次はどうでしょう
今、白はビショップでルークを取ろうとしています。
でも、白はこのルークを逃げることが出来ません。
もし逃げたらもっと価値の高いクイーンを取られてしまうからです。
これがスキュアー(串刺し)です。
これらの戦術は、細かい説明よりもたくさんのパターンを見ることの方が有効です。
見ることで目がなれていくんです。
さあ、早速やってみましょう。
A.フォーク
①キングでのフォーク
キングでのフォークはエンドゲームになると良く出てくる形です。
エンドゲームは駒の数が少ないだけに、これが決め手になることも多いです。
②ポーンでのフォーク
次の図は3つとも白番です。ポーンでフォークしてみてください。
正解は上から順に、1.e7 1.d4 1.e5 です。どうでしょう。なんとなくわかってきましたか?
次行ってみましょう。
③ナイトでフォーク
フォークと言えばナイト!って言うぐらい、よく出てくる形なので、ちょっと多めに問題をやってみましょう!
正解は上から順に
1.Ne7+ 1.Nc7+ 1.Nc7+ 1.Nh7 1.Ne7+ 1.Nf6+です。
どうですか?全部できましたか?
今できなくても心配する必要はありません。慣れてくればちゃんとできるようになりますから!
④ルーク、ビショップでフォーク
ルークやビショップはどちらかというとフォークよりもスキュアー向きの駒ですが、まれにフォークも出てきます。出てくることが少ないだけに見落としがちでもあります。
正解は上から順に1.Re5 1.Rg5+ 1.Be7です。
これもとにかく慣れることです。
⑤クイーンでのフォーク
考え方としては、キングでのフォークとルークやビショップでのフォークの両方のパターンが使えます。
正解は上から順に1.Qf4 1.Qc4+ 1.Qd5+です。
B.スキュアー
スキュアーは、クイーン、ルーク、ビショップの3種類の駒でしかできません。
なので、パターンとしてはフォークよりも少なめです。
でもこれも強制的に相手の駒を取ることが出来るので、戦術としてはとても重要です。
※これは全部、問題ではなくてスキュアーが決まった局面です。
いちばん上はa3のビショップでb4とf8のルークを、
2番目はa8のルークでb8のナイトとg8のキングを
3番目はe1のルークでe4のクイーンとe8のキングを
それぞれ串刺しにしています。
C.フォークやスキュアーも防がれる形があるよ!
実は、フォークやスキュアーでも防がれる形もあります。
チェックを含めた形や一方の駒を逃げたときにもう一方の駒を守れちゃったりする形です。方法としては
①一方の駒をチェックをかけつつ逃げ、その次の手でもう一方の駒を逃げる
1...Nf3+とすれば白はキングを逃げなくてはならず、黒は次の手でビショップを逃げることが出来ます。
②一方の駒が逃げながらもう一方の駒を守る
1…Bd6 1…Na6 1…Nc6のどれでも正解。
意味は、ルークで片方の駒を取れてもルークを取られてしまうので、白が駒を取りに行くと結果的に駒損になってしまいます。
③フォークやスキュアーをかけた相手の駒を強制的に奪ってしまう
1…Bd5+とすれば白は次にキングを逃げなくてはならず、次に黒はナイトを取ってしまうことが出来ます。
これで黒はフォークされていた2つのルークのどちらも取られることはありません。
尚、②の方法では『駒の交換そのもの』を防ぐことは出来ません。駒を交換した結果、駒得か損得無しなら防御成功、駒損をしていたら失敗と思ってください。もちろん交換できても相手が損だと思ったら交換してこない場合もあります。
この『フォーク』とか『スキュアー』は数をこなしていくと自然にわかるようになってきます。基本を覚えたら実戦で試してみましょう!




