1.チェスのルールを覚えよう!
これからチェスを始めようとしているあなたの為に、私のチェスのノートを公開しちゃいます。
強い人にはあんまり参考にならないかもしれないけど、これから始める人にはなるべくわかりやすく書いてみたつもりだから読んでみてね。
ルールを覚えて面白そうだったらお友達を誘って遊んでみてもらえたらうれしいな。
By ミルフィ
チェスは、駒と盤を使ってするボードゲームです。
盤はタテ8マス、ヨコ8マスで、白と黒のまだらのこんなボードです。
駒には次の6種類があります。
♔キング
♕クイーン
♖ルーク
♗ビショップ
♘ナイト
♙ポーン
ちなみに駒の事を「ピース」と呼ぶことがありますが、「ポーンはピースじゃない」とかあっていろいろと混乱しそうなので、私のノートでは全部「駒」とだけ書きます。
チェスを始めるときの駒の並べ方はこうです。
白だとキングが右、クイーンが左。黒だとその逆です。
『キングとキングが向かい合う』と覚えましょう。
では次に、それぞれの駒の動き方を見てみましょう。
はじめての人は、全部駒の動きを覚えるのは大変かもしれないから、これを見ながら駒を動かすといいかも。
①キングの動き方
上下左右と斜めに1歩ずつ進むことが出来ます。
そこに相手の駒がある場合は取ってそこに進むことが出来ます。
味方の駒がある場合はそのマスへは行けません。
また、相手の駒がきいているマスへキングを進めることは出来ません。
それからチェック(王手)された場合には必ず防がなければなりません。
※キングの特殊な動き
キングは一定の条件を満たすとき、『キャスリング』という特殊な動きをできます。
キャスリングの動きは、『キングをルックの方向に2マス動かし、ルックはキングを飛び越えて隣にいく』
これを一手でできます。
キャスリングをするための条件は
・キングが1回も動いていないこと
・キャスリングする側のルークが1回も動いていないこと
・キングとキャスリングする側のルークの間に他の駒がないこと
・チェックをされていないこと
・キングがキャスリングで移動する所に相手の駒がきいていないこと
・キャスリングでルークが来る地点に相手の駒がきいていないこと
この6つの条件を満たさないとなりません。
キャスリングには左右どちら側にもすることができ、それぞれキングサイドキャスリング、クイーンサイドキャスリングと呼ばれます。
・キングサイドキャスリング
・クイーンサイドキャスリング
②クイーンの動き方
クイーンは、タテ、ヨコ、ナナメに何マスでも進むことが出来ます。
そこに相手の駒がある場合は取ってそこに進むことが出来ます。
味方の駒がある場合はそのマスへは行けません。
また、敵の駒も味方の駒も飛び越えてその向こう側へ行くことは出来ません。
③ルークの動き方
ルークはタテ、ヨコに何マスでも進むことが出来ます。
そこに相手の駒がある場合は取ってそこに進むことが出来ます。
味方の駒がある場合はそのマスへは行けません。
また、敵の駒も味方の駒も飛び越えてその向こう側へ行くことは出来ません。
④ビショップの動き方
ビショップは斜めに何マスでも進むことが出来ます。
そこに相手の駒がある場合は取ってそこに進むことが出来ます。
味方の駒がある場合はそのマスへは行けません。
また、敵の駒も味方の駒も飛び越えてその向こう側へ行くことは出来ません。
⑤ナイトの動き方
ナイトは2マス前の左右、2マス後ろの左右、2マス右の上下、2マス左の上下の8か所に進むことが出来ます。(これはたぶん図を見た方が早いです)
そこに相手の駒がある場合は取ってそこに進むことが出来ます。
味方の駒がある場合はそのマスへは行けません。
ナイトは周りに敵、味方いずれの駒があっても関係なく飛び越えることが出来ます。
⑥ポーンの動き方
一見、一番簡単に見えるポーンの動きが、実は一番覚えるのが大変です。
1歩前(○の地点)に進むことが出来ますが、そこに敵の駒があっても取ることが出来ません。もちろん味方の駒があっても進めません。
斜め前(×の地点)に敵の駒があるときそのマスに進んで敵の駒を取ることが出来ますが、斜め前に敵の駒がいない時は斜め前に進むことは出来ません。
※ポーンの特殊な動き
・一度も動いていないポーンだけは2歩進むことが出来ます。ただし、もし1歩前に駒があるときは(敵でも味方でも)飛び越えることは出来ませんし、2歩前に駒があるときもその地点へは進めません(2歩進んで敵の駒を取ることもできません)
・相手がポーンを2歩動かしてきたとき、その隣にあなたのポーンがあった場合には、そのポーンを斜め前に進めて、前の手で2歩進めてきたポーンを取ることが出来ます。これを『アンパッサン』といいます。
・ポーンが一番最後の段まで進むと、別の駒になることが出来ます。一般的にはクイーンになることが多いですが、ルーク、ナイト、ビショップにもなれます。これを『プロモーション』といいます。※キングになることは出来ません。また、ポーンのままでいることもできません。
・チェック(王手)とチェックメイトについて
次の手で王様を取れますよ、という形にすることをチェックすると言います。チェックされた場合、防げる場合は必ず防がなければなりません。
チェックを防ぐ方法は
①チェックしている相手の駒を取る
②キングが取られないところに逃げる
③チェックしている駒と自分のキングの間に別の駒をはさんでキングを取られないようにする。
の3通りがあります。
防げないチェックのことをチェックメイトといい、これをかけると勝ちになります。
・リザイン(投了)
チェックメイトにならなくてもどちらかが負けを認めた場合、その時点で決着がつきます。
・ステイルメイトについて
この図で黒番だと黒は動かせる手がありません。チェックをかけられていないのに動かすことのできる手がない場合、ステイルメイトと言って引き分けになります。
・合意の引き分け
自分と対戦相手の両方が引き分けにすることに合意するといつでも引き分けにすることが出来ます。
・パペチュアル
同じ手の繰り返しで同じ形が3回現れると引き分けになります。よくあるのは『パペチュアルチェック』といってチェックの繰り返しですが、チェックでなくても3回同じ形が出てきたら引き分けです。
・50手ルール
どちらも駒を取ることなく、ポーンも動かさずに50手が経過すると引き分けになります。
・戦力不足による引き分け
①ナイトが1つしかない場合
②ビショップが1つしかない場合
③ポーンが1つしかなく、プロモーションできない場合。
これらの場合には相手をチェックメイトすることは出来ません。
お互いがこの状態になった場合、引き分けになります。ただし、相手が戦力不足なのに味方の駒が邪魔をしてチェックメイトにされてしまう場合があり、この場合は引き分けにはなりません。
例えばこの局面で白番なら、白の戦力はナイト一個だけですが1.Nf1 h2 2.Ng3#
として白は勝つことが出来ます。
多分、ルールはこれで全部書いてあると思います。
・・・が、もし抜けていたら指摘していただけるとすっごく嬉しいです・・・
棋譜の読み方編を今日11月5日中に公開予定です。
図を入れるのに苦戦中です。