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冒険者募集中!  作者: ギコウ
序章
1/41

サービスの終了のお知らせ!

 異世界へ募集中

[サービス終了のお知らせ、2009年より正式サービスを開始しておりましたが、この度 2014年10月31日を持ちましてサービスを終了させていただく事になりました。]


 最悪だ、5年もの長い間プレイし続づけたネットゲームが突然の打ち切り。

久しぶりにログインしてみればなんだこの仕打ち。

まあたしかに最初の頃はうようよ居たプレイヤーが、このところは10人居るか居ないかの過疎ぶり。

アップデートすればするほどプレイヤーが減ってゆく悪循環のループ。

 しかしそれでも、俺はこのゲームを気に入っていた・・・

イヤ、愛していたといっても過言でもない。

生暖かく見守っていた俺をドン底に突き落とす運営会社に呪いの電波を送りたい気分だ。

課金した金返せ!


と・・・言ったところでどうにもなるはずがない。

とりあえず情報を集めようとネットを検索するがほとんど話題にもあがらず、あったとしてもとうとう終わったかと言うコメントのみ。

過ぎ去るは唐の都・・・

どんなに栄光栄華を誇っても落日はやってくるか。

さよならマイキャラクター、お前のことは忘れないぜ。

出来ることなら必死に集めた装備は他のゲームにコンバートさせたいが無理だろうな。

 諦めてPCを終了しようとスタートメニューを開くとメールが1通、ボックスに入っていた。

「運営会社の謝罪メールか?」

 開いてみると運営会社からの謝罪メールではないようだ。


異世界へ冒険者募集中


「なんだこれ、ゲームの募集か?」

説明もイラストや画像さえない怪しいメール。

「新手の詐欺か、ワンクリック詐欺みたいなものか」

こんなものに引っかかるものかと、ウィンドウを閉じようと思ったが手を止めて考えてみる。

 このタイミングでこんなメールがくるだろうか、もしかして運営会社が用意した新しいゲームなんだろうか。

もしそうだとしたらキャラクターごとコンバートできるかもしれない。

「ちょっとだけ覗いてみるか。」

文字をクリックすると新たな文章が出てきた。


あなたは異世界の分岐点に立ちました。

あなたにふさわしい異世界へいざないます。


あなたは神を信じますか。

 はい  いいえ


「なんじゃこれ、どこかの宗教の勧誘かい!」

宗教の勧誘ならいいえだが、神はまぁなんとなく居ると思っているので一応はいにクリック。


あなたは精霊を信じますか。

 はい いいえ

 神がいるんだから、精霊だっているだろう

ということではいにクリック。


 人間以外の知的生命体を信じますか。

  はい いいえ


「宇宙人とか人魚とかUMAのことかな、人間だけが優れた種族だとは思っていないので居るだろ。」

これもはいにクリック。

次々と繰り出される質問にはいといいえを繰り返し1時間が経過・・・

だー! 何なんだこの質問の数は、多すぎだろ!

悪態をつきながらも次々と質問をこなすと。


 最後の質問です

 生まれ変わったら何になりたいですか

 [ ? ]


「やっと、最後の質問か。

記入しろってことだろうな、何でもいいのかな。」

それなら思いのたけを記入しまくってやる。

 [ 俺のキャラクターをコンバートしレベル、装備品をすべてコンバートそして職業は神に変更 ]と打ち込んでEnterキーを押す。

・・・・・・

あれ、何も起きないぞ。

と言うより画面が真っ黒になってウンともスンとも動かなくってしまった。

なんなんだいったい、フリーズして動かなくなった場面を睨みつつ電源ボタンを長押しして強制終了した。

もう寝る、何もやる気なし、俺の時間を返せ、まったく。

電気を消しふて寝することにした。


俺はその後のことは知らない、パソコンが勝手に起動して了承したと言う文字が画面に浮かび上がっていたことを。

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