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或少女の

シンキャラ登場です。

ちなみに題名は「あるしょうじょ」って読むよです(><)



大きな部屋にパソコンと机がぽつんと置いてある中、少女はああ、と溜め息をついて背凭れにもたれかけた。

なんでこんな事になってんのよ…。

まさかkingmobileの新作、Φkingdomにこんな穴があったなんて思っても見なかった。


「バグ、かぁ…」


殺風景でただっ広い部屋にその声は吸い込まれていた。

パソコンの画面を見直しても相変わらずのように『送信完了』の文字が野次を飛ばしている…気がする。

とにかく…!今あのバグを誤送信しちゃった人達に絶対音声データを開いちゃ駄目って言わなきゃ…

そう思い私がノートパソコンのキーボードに手を着けた時、


「椿、入るぞ。要件を伝えに来た」


何でこんな時にお父さんが入ってくるのよ!ああ、やる気失せた。


「どうぞ〜…」


静かに父親が入って来た。その右手には何やら重大そうな紙の束が姿を見せている。


「どうかしたの〜?」


「ああ、これが今月の売上のデータだ。椿、お前が設定を弄っただけでまた売上が伸びたよ!今回のゲームはお前に懸かっている。これからも宜しく頼むよ!」

「………」


「それにしても…今回のゲーム、いつもよりバグが無さすぎなんじゃないか?」

お父さんは昔から同僚や後輩からは鋭い人間だと慕われてきた。そのお陰で会社を設立することが出来たのだけれども…。反面、鋭すぎる人間と言われ上司からは嫌われるタイプだ。

まあ社長なのだからしょうの無いことなんだけど。




そこで私はこう言うの。

「大丈夫、問題無いわ」




そうか。なら問題ないと父親は出ていき、また溜め息をついてからパソコンの画面を覗く。時間がたってしまったせいか暗くなってしまっていた。


私の茶色く長い癖っ毛が画面にへばりつく。


私のパソコンではあのデータ量のバグを入れることが出来なかった。

あの時何で私はパニクったのよ〜!

メールで送るなんてホントになに考えてたのかしら。

「えーっと…申し訳ございません。先程のメールに添付されている音声データを開かないで下さい。宜しくお願いいたします、っと…こんなもんか?」


あのバグを開くとどうなるかわかない。何せΦkingdomを困惑させるほどの物なんだ。

きっと凶器に変わるに違いない。


送ってしまった人間は全部で5人。そして未だにΦkingdomをプレイしてないのが若菜と言う子と樒と言う子。


この2人にどう影響するのか未だに見当がつかない。

ただ一つ確実に分かっていることは既にΦkingdomをプレイしている人間には全く影響しないと言うこと。見つかったバグはまだ細小は分かっていないけれど…登録されてない携帯に感染するウイルスに変換されたかもしれない。ただ変換されないと送られた携帯がどうなるか…


などと不安しか頭に過らない。



私はまた髪の毛を弄って大きく溜め息をついた。

これから平日、暇な土日に投稿していきまーす

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