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佐藤龍之助は渦中で眠る  作者:
異世界転生編
1/2

1話 困った転生

面白そうな大まかなストーリーは思いつくのに細かいところが点でダメで作品を描く勇気が出なかったのですが

AI時代に突入し人間の創作が過去になる前に何か自分を試してみたいと思い書き始めました。

AIが追いつく前に厳しいご意見お願いしたいです。

「タロ、龍之介起こしてきて」


「ワン!」


タロは龍之介の顔に飛び乗る。

せっかく二度寝の気持ちよさに耽っていたというのに、息ができない。


「おはよう、タロ」


頭の上の重りは愛犬だ。もっと優しく起こしてほしい。


高校の入学式の朝、着慣れない制服を着て家を出る。


龍之介が通う高校は文武両立の伝統校。

勉強が出来るもの、スポーツが得意なもの、そしてお金持ちが沢山通う。


「いってらっしゃい」


母さんの声だ。


「いってきます。」


母は女手一つで育ててくれた。


これから通う高校は決して学費は安くない。

しかし母は学費の心配はしなくていいからと後押ししてくれた。


絶対に将来母に恩返しするんだと、一歩を踏み出した時


「危ない!!」


知らない声だった


龍之介は意識を失った。


「マジか」


目を覚ましてそう発した空間は真っ白で目の前に悍ましいバケモノがいた。


山ほど大きさで、その体からは無数の目と棘が生えており、棘には多種多様龍之介の知らない生物も刺さっていた。

刺さっている生物達の声は聞こえずとも地獄のような苦しみをした表情に嗚咽がした。


「Umm…Hallo〜…」「…Hello…」


バケモノは英語でずっと何か語りかけている。とにかく何か返さないと食われる。

でも、英語得意じゃないんだよなと恐る恐る


「英語わからない」


と消え入りそうな声でいう


「あ、そっかこの星の言語は複数あるもんね、初めまして…」


なんか凄く遠慮しがちだ、もしかしたらそんなに悪いやつじゃないかも

と顔を挙げると痛みで顔の歪んだ生物と目が合いそんな考えは消え去った。またも嗚咽がした。


「あ、これ気持ち悪いよね、消すね…」


残念そうにしながら棘に刺さっている生物達を爆散させた。その後


「こっちの姿の方がいいか」


と言うと、山ほど大きな体がみるみる内に小さくなっていく。


「こんにちは!」


ぎこちないが天使のような笑顔だ。容姿は悪魔だけど


「こんにちは」


挨拶を返せた。少し落ち着いてきた。さっきの姿は忘れよう。

こっちが本体、絶対そんなことないけど


「えっと、ここはどこかな?君は誰?」


馴れ馴れしかったか?という心配をよそにバケモノは嬉しそうに答える。


「名前はね〜何にしよ、じゃあアイで!!

悪いけど、この場所については何も教えられないんだ」


とても親しみやすい声だ。


「俺はどうなったんだ?」


死んだのか?とは怖くて聞けなかった。


「うーんっとね。多分元いた星で事故ったんだろうね。その時仮死状態に陥って、魂が転生に選ばれしちゃったんだと思う。詳しくはわかんない」


魂?転生?何を言ってるんだ、たまらず聞いてしまう


「死んだってことか」


「うんうん、違うよ。死んでたらここには来れないからね」


よくわからんが、生きてる?だけいいか


「じゃあ今すぐ元の世界に帰れるか?」


アイはばつが悪そうに答える


「無理だね。龍之介君、君の選択は二つだよ。死ぬか、選ばれた星へ転生するかだ」


なぜ名前を知ってるんだろう?それより


「戻るという選択肢はないはないのか…」


「あるよ!」


「あるのか」


ない感じだったろ


「間接的にだけどね。龍之介君の転生先には元いた星に戻る方法があるんだ。」


ひとまず安心した。


「そうか、ならその場所に連れて行って、俺を戻す手伝いをしてくれないか?」


アイは申し訳無さそうに答える。


「ごめんね。無理なんだよ。そもそも転生術はこちら側しか使ってはいけない無…魔法の一つなんだよね。」


何か一瞬間があったな、


「こちら側とは、転生先の星か?」


アイは返答に困りながらも答える


「詳しくは言えないんだけど、こちら側ってのはボクで、転生先とボクは違うんだよね。」


「ならなぜ、転生先が転生術を使える?君らしか使えないんだろ?」


アイはまた返答に困っているようだ、少し考えて答えて


「使えないんじゃなくて、使っちゃいけないんだよね。本来、だから頑張って回収しようとしてるんだ。

でもこういう魔法って結構いっぱい現世界にはあって回収しきれないんだよね。いや〜ほんと頑張っているんだけどね!!」


嘘だな。これ以上聞いても曖昧な答えしか返ってこないだろう。龍之介は覚悟を決めた。


「で俺はどうすれば転生先に行ける」


アイは少し真剣に忠告する。


「覚悟を決めたって感じだけど、転生先は弱肉強食の世界。君のいた星基準で考えてると痛い目見るよ。」


転生するのは不安だ、だけどそれ以上に


「母に恩返しが出来ていない。やるしかないんだ。それにどうせこれ以上詳しい情報は教えられないんだろ。」


アイはパッと明るくなる


「正っ解です!!」


何か楽しそう。


「では早速、龍之介君には転生先で帰るヒントを見つける第一歩として今から自分の固有スキルを命名してもらいます!」


何か色々聞きたいが、まず


「固有スキルってなんだ?」


「あっそっか、君の星、未法だった!!」


そう言うと、アイは魔法陣を作って見せた。


「まずこれがスキルを可視化したものだよ。スキルというのは言わばレシピで、そこに自分の魔力を流せば、毒にも薬にも、武器にも金にもなるんだ。」


そう言うと魔法陣が光った。アイの魔力が流れたのだろう。その光の中からタブレットが現れた。

その画面上には文字がびっしり並んでいた。


「これが既存スキル名の一覧だよ。詳しいスキルの内容は話せないけど…」


話せないこと多いな。今更だけど


「どうやって魔力を流したんだ?」


「それはやってみればわかるよ。そのチュートリアルとして未法の人が転生する際には固有スキルが与えられるんだ。偶に」


偶になの?チュートリアルなのに


「固有スキルってのは3つの属性からでも選ぶのか?」


適当な質問を投げてみる


「いや、もう性質は決まってるよ。龍之介君のスキルタイプは土だ。このスキルに命名してもらうよ。」


噛み合ってるのか、ないのか


「命名して何か変わるのか?」


「じぁあ質問です。犬をペットにした時、龍之介君ならポチとケルベロスどっちの名前にする?」


即答だろ


「ポチ」


驚いた顔をするアイ


「自分のペットには強い名前をつけたくない?それとも弱い代表ではないのかポチ…」


「強そうで名前はつけないよ。」


「そうなの!?変わってるね」


変わってるのか?


「まぁいいや、要するにポチだと弱そうだしケルベロスだと強そうでしょ。これがスキルだともろに反映されるんだよね。」


何となくわかった。強そうなのつけろってことね。


「このタブレットの中から命名するも良し、創作するのもよし、ぜひ参考にしてね。」


創作するのは面倒だしこのタブレットの中から適当なのを探すかな。


「龍之介君の性質であれば『土佐犬』とかオススメだよ!!」


土って入ってたらいいのか?それより


「『土佐犬』は弱いだろ。」


「あ〜そっか、でも動物系って進化しやすいから、後々むっちゃデッカくなるかも!」


デカい土佐犬って強いのか?


「じゃあじゃあ、『土龍』とかは?龍之介君の龍も入ってるし、何より強そうじゃない?」


確かに『土龍』は強そうだ。モグラじゃなきゃいいけど、

そんなことを考えてると一つのスキル名が目に飛び込む


『土地神』


「これはどうなんだ?」


アイに聞く、神って強そう


「あーこれね。『土地神』みたいな対象が不明確なスキルってオススメじゃないんだよね」


「どうしてだ」


「今龍之介君の見ている画面が対象が不明確なスキル、通称概念スキル名一覧だよ。

概念スキルっていうのは強力なスキルであることには違いないんだけど、人とか環境に依存したスキルなんだよね。その星の状況によっては本領発揮出来ないモノも多くあるの」


地球基準で考えない方がいいってことか


「そして最大の欠点は所持しているだけでデメリットがあることだよ。」


「デメリット?」


「うん。種類も色々あって、同じ概念スキルでも全く別のデメリットが付与された例もあるし、色々扱いにくいのだよね。チュートリアルにはお勧めしないかな。」


なるほど


「『土龍』がおすすめだよ!!ほら動物の名前のスキルって進化もしやすいからその星に適応しやすいんだよ!そうだよ、そうだった『土龍』がおすすめだよ!!」


後から付け足したような理由にしては、説得力がある。


「あと強すぎる名前とか性質と関連性のない名前もおすすめしないよ〜『土龍』がいいと思うな〜」


注意事項多いな。てか『土龍』推しすぎだろ


その時ある一つのスキル名を押してしまった。


慌てて前の画面に戻ろうと❌マークを押したその時、

タブレットからアナウンスが流れる。


『固有スキル、命名致しました。』


アイが焦っている


「龍之介君もう決定ボタンを押しちゃったの!?」


「いや俺はちゃんと❌を…」


「❌が決定だよ!!」


聞いたことがある。英語圏では逆だと

最初英語話してたし、言語のみ日本語対応にしてたのか


「もう少しお話ししたかったのに…」


寂しそうにアイがいう。

その時龍之介の足元の空間が割れた。龍之介は真っ逆さまに落ちていく。


「まぁ何にせよ、あんたはまだここに来るべきじゃない。」


アイのその言葉は龍之介には聞こえなかった。


龍之介が気づいた時には見知らぬ地に立っていた。





是非ご感想よろしくお願いします。

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