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悔恨
ともあれ、入手した情報を基に更なる行動を起こした。尤も実行するまでにそれなりの期間を要してしまったけど……これには、私なりに一応の理由があって。と言うのも……この方法は、彼の精神への傷害が計り知れないから。
――それでも、最終的には実行した。それは、悠馬さんから得た情報の精度を直に確認するためでもあったけど……とは言え、実際のところ精度に関してはほとんど疑いはない。なので、真に私が確かめたかったのは――その影響が、現在の冬樹先輩にどれほど残っているかということ。
そして、はっきりと分かったのは――果たして、それが今もなお、彼の奥底に深く根を張り苛み続けているということ。あの日、冬樹先輩と一緒に行ったあの映画の主人公のように――かつて、苛めにより自ら命を絶ってしまった友人を救えなかった罪悪感が、今なお彼を塗炭の如く苛み続けているということだった。




