健気で可愛い後輩ちゃん?
――それから、およそ二週間経て。
「――おはようございます、冬樹先輩! 本日も健気で可愛い後輩ちゃんの登場ですよ?」
「……えっと、ありがとうございます藤島さん」
寝ぼけ眼を擦りつつ扉を開くと、そこにはお馴染みの眩い笑顔を浮かべる美少女の姿が。まあ、これといって否定すべき部分もないのだけど……うん、こうも堂々と自分で言えちゃうのは凄いね。
「……ところで、もう何度も聞いててしつこいかもしれないですけど……本当に、大丈夫ですか? こう度々訪れていては、アルバイトの方もですが、学業の方にも大きく支障が出るのでは……」
「はい、もう何度もお答えしていますが、全然大丈夫ですよ冬樹先輩。大学の授業って、必要最低限の単位を取れる程度に出席しておけば、時間は十分に確保できますし。……それとも、やっぱり迷惑でしょうか?」
「あっ、いえ迷惑だなんて滅相もありません! 僕としては、その……本当に申し訳なくも、大変有り難く思っていて……。なので、その……藤島さんのご負担にならないのであれば、僕に異存などありません」
「……そっか、良かった。はい、負担なんて微塵もありません!」
そんな僕の返答に、心底安堵したような笑顔を見せる健気で可愛い後輩ちゃん。今しがたの会話の通り、最初の訪問以来、彼女は度々僕の部屋を訪れては食事を作ってくれている。……うん、本当に申し訳ない。




