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鎖 〜例え、どんなに歪な形でも〜  作者: 暦海


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……それでも、最悪なのは――

 それでは、どうしてそのような人道非ざる行為に手を染めたのかというと――それは、偏に彼をこの世に留めるため。


『……我には、お主の想い人とやらの未来は視えんかった……』


 ――いつかの、摩訶不思議な占い師さんから告げられた言葉。何かしら良からぬものが見えたから、言うに言えず嘘をついた……もちろん、そんな可能性もあるだろうし、それならまだ良い。……いや、良くはないけど。全く以て良くはないけど……それでも、最悪なのは――


 ――あの言葉が、紛うことなき事実だった場合に他ならない。……もしも……もしも、それが存在しない未来だったら、どれほど目を凝らしたところで何も視えるはずがないのだから。

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