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鎖 〜例え、どんなに歪な形でも〜  作者: 暦海


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その瞬間

 ――そして、間もなくその瞬間ときは訪れた。



『――死ねぇえええええええええええええぇ!!!!』


 何とも悍ましい叫び声を上げ突進してくる黒いフードの人物。まだ顔は見えていないが、有希ゆき先輩であることに疑いはない。そもそも、声音こえが完全にそうだし。


 すると、予想通り――と言うか願い通り、勇ましく私の盾になってくれる冬樹ふゆき先輩。そんな彼の想いに、胸の奥底おくから強烈に熱い感情ものが込み上げて――


 だけど、今は感動に浸っている場合じゃない。当然ながら、冬樹先輩を死なせるわけにはいかない。まさしく今、身を挺してくれている彼を申し訳なくも横へ押し退け有希先輩の正面まえへ立つ私。そして――


 ――――グサッ。


 彼女の強襲を、間一髪で躱す私。すると、勢い余ったのかそのまま前方へと倒れ込む有希先輩。そして、その手に握られた刃物の切っ先が……不幸にも、彼女自身の喉元へと突き刺さり、そのまま帰らぬ人に――



 ――大方、彼の認識はそんな感じだろう。


 ――そして、それは至極尤もな認識もの。間一髪のあの瞬間、さっと彼女の足を引っ掛けたこと。そして、倒れた彼女の手に握られたナイフ――その切っ先の向きを僅かに調整したことも、全ては彼の死角で行われたことなんだから。

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