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……まあ、そんなこともなく。
すると、それから更に三ヶ月――再会から半年ほど経過したある日のこと。
『――ねえ、陶奈ちゃん。その……冬樹さんって、今彼女とかいるのかな?』
『……へっ?』
勤務後の休憩室にて――不意にそんな問いを掛けてきたのは同じ職場の女性スタッフ、早良有希さん。なぜ、そんな質問を――なんて、流石に問い返すまでもないだろう。
まあ、意外かと問われればそうでもないけど。ここ最近、冬樹先輩を見る彼女の目が随分と変わっていたのは傍目から見ても明らかだったし。
とは言え、多少なりともイラッとこないかと問われれば……まあ、そんなこともなく。それまで随分と見下し――というか避けていたくせに、私の食事を機に本来の魅力を取り戻してきた途端これなんだから。




