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偶然にも程があるよね。
――ともあれ、そんなこんなで再会から三ヶ月ほど経過したある日のこと。
『――ねえ、陶奈。陶奈がいつも話してる冬樹先輩って人のことだけど――雑談がてら悠馬に話してみたら、なんか知ってるっぽくて』
『…………へっ?』
友人からの思いがけない情報に、ポカンと声を洩らす私。その友人とは、佐渡美穂――大学で知り合い、早くも意気投合した同い年の女の子だ。
そして、そんな美穂の話によると――入学後ほどなくして交際に至った恋人が、なんと冬樹先輩の友人だったとのこと。……そう言えば、美穂の彼氏さんは三つ歳上だと聞いていたから、よくよく考えれば冬樹先輩と同い年……いや、それにしたって偶然にも程があるよね。同い年なんて、世の中に何人いるんだって話だし。
――ただ……何はともあれ、突如舞い降りたこんな奇跡を逃す手はない。さっそく、美穂に許可を得て彼氏さんと通話――何度か続ける内に、情報収集において一定の成果を見ることとなった。




