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鎖 〜例え、どんなに歪な形でも〜  作者: 暦海


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自意識過剰?

『……あっ、えっと……藤島ふじしま陶奈とうなです。こちらこそ、宜しくお願いします……香椎かしい先輩』

『はい、宜しくお願いします藤島さん』


 半ば茫然としながら、たどたどしく挨拶を述べる私。当然ながら、これが再会だと彼が気付いた様子はない。そもそも、初めましてって言っちゃってるし。


 とは言え、そこに関しては別段ショックもない。私自身、外見の上でも当時に比べ大いに変わったという自負もあるし……それ以前に、あの時は顔自体ほとんど見られていないはずだし。  

 と言うのも――当時、外出の際は基本的に深い帽子とマスクで極力顔を隠していて……うん、ほんと自意識過剰も良いところだと未だに痛々しくなる。誰に見られてるわけでもないくせに。

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