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冬樹先輩は聞き上手?

「それで、昨日も美穂が彼氏と喧嘩したとかって電話してきたんですけど、理由ってなんだと思います? それが、目玉焼きには醤油かソースかで酷く言い合いになったらしいんですよ。いやーほんとくだらないですよね」

「ははっ、そうですね。ですが、そういった些細なことで喧嘩できるのは、やっぱり仲が良いのでしょうね」

「そう、そうなんですよ! 結局、最後には先週の彼氏とのデートがどうとかって、ただの惚気話になるんですよねー。あー私も素敵な彼氏ほしいなあ」

「そう心配なさらずとも、藤島ふじしまさんならきっと素敵な人に巡り会えますよ。だって、藤島さんご自身が凄く素敵な人なのですから」

「……へっ? あ、ありがとうございます……」


 その後、久方振りの美味しい食事を堪能しつつ、他愛もない話に花を咲かせる僕ら。いつものことだけど……こんなコミュ障で雑談ネタもない僕に対し、積極的に話題を出してリードしてくれるのでほんとに助かります。



「それにしても、以前から思ってましたけど――冬樹先輩って、ほんとに聞き上手ですよね」

「……へっ? そう、ですか……?」

「はい。私の一方的なくだらない話に、いつも真剣に耳を傾けてくれますし。先輩も、もっとご自身のことを話してくれて良いんですよ? 是非お聞きしたいです!」

「あっ、えっと……はい」


 そう、頗る感心したような表情で力説してくれる藤島さん。お世辞の類いでなく、本心で言ってくれていることが如実に伝わる。


 ただ、そんな彼女には申し訳ないのだけど……うん、別に聞き上手とかじゃないんだよね。ただ単に、自分から話を切り出せないから基本聞く側に徹しているだけでして。


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