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震え
「……あの……藤島さん?」
「その……出来れば、先輩と一緒に寝たいなって。……嫌、ですか?」
「えっと、その……嫌、と言うより……」
予想だにしない藤島さんの言動に、半ばパニックに陥る僕。一応、説明すると――抑え難い緊張の最中、ふと背中に柔らかな感触が……そして、さっと起き上がり振り返ると、どうしてか僕側の布団で横向きになり、こちらをじっと見つめる藤島さんの姿があって。
……まあ、予想だにしないとは言ったものの、今日はそんなことばっかりなんだけど。……ただ、それはともあれ――
「……あの、流石にそれは――っ!?」
流石にそれは――そう、やんわり断ろうとしたところで不意に途切れる。そっと僕に寄せた、彼女の華奢な身体が……今度は、手だけでなく身体全体が小刻みに震えていたから。




