断固拒否?
ともあれ、そんな馬鹿みたいなやり取りを交わすこと約30分。今更ながら、本来壊滅的コミュ障の僕が帰り道に続いてこんなにも会話が続くのは、偏に藤島さんの功績に他ならない。……うん、ほんとにいつもありがとう。
「……さて、まだまだ話し足りない感じはありますが、時間も時間ですし流石にそろそろ寝ないとですよね。すみませんが、湯船は張っていないので先輩もシャワーだけで良いですか?」
「……へっ? あっ、はいもちろんです」
「良かった。それでは、お先にどうぞ」
すると、会話が一段落した辺りでそう問い掛ける藤島さん。……いや、思わず返答したものの……そもそも、藤島さんは僕が浴室を使うことに抵抗とかないのかな? それも、僕が先で良いの――
「……それとも、一緒に入ります?」
「…………へっ? いえ駄目です絶対に入りません!」
「……いや、そこまで否定されると流石に傷付くのですが」
「あっ、いえ、その……申し訳ありません!」
「あっ、ちょっと待――」
少し俯いて呟く藤島さんへそう言い残し、そそくさと浴室へと向かう僕。……いや、もちろん冗談だろうけども……うん、ほんと心臓に悪い。
でも……それにしたって、もう少し言い方があったよね。いくら僕なんかでも、あんなにはっきり拒絶されてしまったら流石に……うん、ごめんなさい藤島さん。




