似た者同士?
「どうぞ、先輩。あっ、宜しければ何か作りますよ?」
「あ、ありがとうございます藤島さん。ですが、食事はもう済ませていますので、どうぞお構いなく」
「……そうですか」
居室にて、差し出してくれたマグカップを受け取り感謝を告げる。中身はホットココア……うん、すっごく暖まる。
ただ、それにしても……断っちゃったのまずかったかな? 実際、食事は済ませているし一応気を遣ったつもりなんだけど……心做しか、少しがっかりしたような表情で。
……ところで、それはそれとして――
「――おや、冬樹先輩。私のお部屋に興味津々ですかぁ?」
「あっ、すみませんその――」
「ふふっ、良いんですよ? むしろ、是非とも隅から隅までチェックして、私の全てを丸裸にして頂けたらと」
「なんか語弊がありません!?」
そう、あからさまに揶揄うような笑顔で告げる藤島さん。……いや、語弊でもないのかもしれないけど……それにしても、もう少しマイルドな表現はなかったものかとは思ってしまうわけで。……まあ、多分わざとだろうけども。
……ところで、失礼ながら興味深く彼女の部屋を見渡していたのは、一応の理由があって――
「……少し、似てますよね? 先輩のお部屋に」
「……へっ? あっ、はい」
「……気持ち悪いと思われるのは嫌なので、一応お伝えしておきますが……別に、真似をしたわけではありませんよ? 私自身、先輩のお部屋に初めてお邪魔した際、少し驚いたくらいですし。あっ、なんか私の部屋に似てるなぁって」
「あっ、いえ全く以てそのような疑いなど――」
「……それで、なんだかすっごく嬉しくなっちゃったんです。やっぱり、私達は似たような感性なのかなって」
「……そっ、そうですか」
そう、本当に嬉しそうな笑顔で話す藤島さん。……うん、なんだかすっごく恥ずかしくて……なんだか、凄く嬉しい。……えっと、僕も言った方が良かったかな?




