よく当たる占い?
「……あの、藤島さん。その、疑いをかけるようで申し訳ないのですが……本当に、こんな所にあるのでしょうか?」
「……はい、冬樹先輩。美穂の話によれば、そのはずなのですが……」
それから、二週間ほど経て。
少し控えめに問い掛ける僕に、少し不安そうに答える藤島さん。尤も、前を歩く彼女は僕の方へと顔を向けるだけ。そして、それもそのはず――僕らが今いるのは、人ひとり分ほどの幅しかない路地の中なのだから。
『――あの、冬樹先輩。もし良ければ、明日占いに行きませんか?』
『……へっ?』
昨夜、勤務後のこと。
休憩室にて、雑談の最中ふとそう尋ねる藤島さん。彼女曰く――大学の友人から、大変よく当たる占い屋さんがあると教えてもらったとのこと。
……ただ、それはそれとして。
『……あの、藤島さん。その……良いのですか?』
『……何がですか?』
『あっ、いえ……それなら良いのですが』
一応、そう問い掛けるもキョトンとした表情で尋ね返す藤島さん。……いや、今ここには他にもスタッフがいるんだけど、聞かれても良いのかなって……まあ、彼女が問題ないなら良いんだけど。




