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鎖 〜例え、どんなに歪な形でも〜  作者: 暦海


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まるで子ども?

「――いやー楽しかったですね射撃! 次はどれにします?」

「はい、すっごく。そうですね……藤島ふじしまさんは、何処か行きたいところあります?」

「そうですね……でしたら、あれなんてどうです?」


 その後、園内を散策しながらそんなやり取りを交わす僕ら。僕の問いに応じつつ藤島さんが指差したのは、当パークの看板アトラクションらしい木製のジェットコースター。日本のテーマパークにて主流であろう鉄製との主な違いは、木製特有の軋み音や振動による独特の緊張感や恐怖にある。そんな彼女の提案を受け、僕は――


「――はい、藤島さんさえ良ければ是非!」


 そう、思わず声を弾ませる。いや、調べていた時から乗ってみたいなとは思ってたんだけど……ただ、恐らく大半の人にとって中々に恐怖だろうから、自分から提案するのは憚られたわけでして――


「……ふふっ、まるで子どもみたい」

「あっ、いえその――」

「いえいえ、私は良いと思いますよ? 子どもみたいにはしゃぐ先輩、すっごく可愛いですし。では、決まりですね?」

「あっ、その……はい」


 そう、揶揄からかうような微笑を浮かべ確認を取る藤島さん。しまったと思いつつ控えめに頷くと、そんな様子も可笑しかったようで、彼女はクスッと笑みを洩らす。そして、さっと僕の腕を取り目的地へ向かい……うん、なんかすっごい恥ずかしい。


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