02 馴染み
このペンネッタの町ってちっちゃいから、みんな顔見知り状態。
俺らも、ここに来てすぐに町になじんじゃったし。
というわけで当然のごとく、メリシェラちゃんもすっかり顔なじみ。
「いや、商店街で普通に買い物してるだけだし」
「そんなに馴染んでないし」
だって、商店街のみんなから頼まれちゃってるよ、俺。
ちっちゃい子がテントでひとり暮らしするのは大変だから、
お隣さんのアマっちゃんたち、よろしくねって。
「ちっちゃくないしっ」
いや、町のみんな、商店街を右往左往してるメリシェラちゃんを見てて結構気を遣ってるんだよ、
リアル初めてのおつかいだって。
「ってか、なんで出身地がバレてんの」
「アンタ、なんかした?」
あー、たぶんあの人だね、古道具屋のおばちゃん。
レバンナさん、だっけ。
あの手の世話焼きおばちゃんの情報収取能力と拡散パワー、マジハンパ無いから。
「そこまでバレてたら任務失敗だから、もう帰る」
あー、任務失敗すると、お仕置きとかされちゃう?
「たぶん記憶消去されて、次の任務」
……なんか寂しいね、ソレ。
「とりあえず、本国に報告しなきゃ」
---
えーと、メリシェラちゃんは任務継続、だそうです。
新規に人を送り込んでも、すぐに同じ目に遭う可能性が高いってんで、
だったらそのままなじんでろ、だってさ。
そもそも記憶消去処理ってのは、あんまほいほいやらんほうがいいらしくて。
ってことで、
良かったね、メリシェラちゃん。
「帰りたい……」